ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年の収穫は『ペット・サウンズ』

2017年ももう終わる そこで今回は、個人的あくまで個人的な今年の収穫と思うものを書いておこう 今年の収穫なんて言っても、そう毎年あれこれある訳じゃないし、今年も例外ではないのだが、でも一つだけ、これっていうのがある ビーチ・ボーイズ1966年作の『…

謎の推薦映画『ノストラダムスの大予言』の思い出

俺の乏しい映画経験の中で、最も印象に残っている映画といえば『ノストラダムスの大予言』だ 小学生の頃、学校から鑑賞無料券を貰ったので、友達と二人で観に行ったのだった それは小4の時だと思っていたが、調べてみると1974年の映画だから、小3だったとい…

江川卓についての覚え書き

とにかく江川が好きだった 俺の友達も、それぞれ贔屓のチームは違っても江川の事はみんな好きだった プロ入団時の所謂「空白の1日」事件で、江川は日本中の怒りを買った格好となり、アンチ巨人以上にアンチ江川がいるかのような新聞やテレビの報道ではあった…

つぶれるまで 07:愚痴をこぼして甘い汁をすする

社長が金策に走らない そりゃあ確かに、潰れると分かってる会社の為に金集めたところで被害が大きくなるばかりだというのは分かる しかし最低限のお金は作って貰いたい もちろん我々従業員の給料分は当然だが、このままでは客にも迷惑がかかってしまうからだ…

ジョン・レノンの命日に因んで

37年前の今日、1980年12月8日はジョン・レノンが殺された日だ当時は俺ももうロックに関心のあった頃なので、かなり驚いたものだその年は5年振りのアルバムとなる『ダブル・ファンタジー』のレコーディングやリリースの記事が音楽雑誌を賑わしていた事もあり…

死ぬまでに読んでおくべき本の事

世間にはどれ位の「読書家」がいるのだろうか(この場合、文筆家とか学者など、本を読むのが仕事の人は除外する) そもそも「読書家」というのはどの位読む人の事をいうのか、俺は知らない年間に300冊以上読む人、1冊読むかどうかの人、様々いる中で俺は「読…

矢沢永吉『成りあがり』の事 あるいはパラレルワールド

俺がロックやポップスを中心に音楽を積極的にというか意識的に聴き始めたのは中2の冬休みからで、キッカケは友達の家で流れていたYMOだった勿論それまでも歌謡曲や所謂「ニューミュージック」なども聴いていたし、好きな歌も沢山あったちょっと列挙してみる…

接客業についての愉快ではない話

先日ネットで「接客業の7割が客から迷惑行為か」という記事が出ていたが、それを受けてテレビでもその問題を取り上げていた 俺自身、接客業に就いて30年近くもなるので、嫌な思いをさせられた事は何度もある しかし迷惑行為を受けた事はない なので「迷惑行…

つぶれるまで 06:現状報告と抱負

我が社は今だ存続している 取引先の協力のおかげであろう この調子だと、今年の倒産はなさそうだ いや、今年いっぱいかな 何しろ取引先商社への支払い滞納で、商品の仕入れが今まで以上に困難となってしまっていて、店頭商品はおろか、客から注文品すらスム…

我が1984 あるいは東京かぶれの記

最初に言っておかなければならないのは、オーウェルの『1984年』の感想文を書くつもりはないという事だ …超個人的な思い出の話1984年は、俺にとって忘れがたい年である高校を卒業して、ほんの数年ではあるが、東京暮らしを始めた年だからだそれはそれは、毎…

オーウェル『1984年』読了記念

たかが小説ひとつ読み終えただけで「記念」と銘打つのには訳があるジョージ・オーウェルの『1984年』は俺の「死ぬまでに読んでおくべき本」リストの中にずっとあった作品だったからだ高校生の頃に、この小説に触発されてデヴィッド・ボウイが『ダイヤモンド…

四つ葉のクローバー

四つ葉のクローバーが見つかる確率は、あるネットの記事によればだいたい1万分の1だそうで、五つ葉のクローバーともなると10万分の1にもなるそうだ どのような調べでそのような数字になるのかは分からないので、話半分で受け取っているが、なかなか見つか…

つぶれるまで 05:悪党列伝3

現社長にも、守りたいものがあるだろう、それは当然だし、理解し同情もする しかし、現在の状態を作り出した原因の一端は自分にもある事を忘れてもらっては困る 決してバカ息子とその子分のせいばかりではないのだ そして、重大な事を隠して、結果的には社員…

ニューヨーク・パンク考

今週の通勤CDは Television のPoor Circulation レコードデビュー前の74年のリハーサルやライブの音源を収録した、アルバム未収録曲満載の海賊盤だ20年位前に東京に遊びに行った際に買ったものだが、実は今まであまり聴いていなかった録音状態が悪いし、音程…

パンクロック考

俺はセックス・ピストルズが大好きだ そして俺の中のピストルズとはジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)のことであり、シド・ヴィシャスのことでも、マルコム・マクラーレンのことでもない パンクがあれだけの影響力を持ったのもジョニー・ロットンの功…

つぶれるまで 04:悪党列伝2

ひとつの出会いによって人生が大きく変わってしまった、というのは本やテレビの中ではよくある話だが、今回の主人公の身に起こったことは、正にそんなケースである 3代目バカ社長との出会いがなければ、この男の人生は、今ごろ全く別なものになっていたはず…

ニューウェーブ あるいはThe Cure受容史

今、通勤の行き帰りで聴いているのは、The Cure(以下キュアーと略)は、1987年のアルバム Kiss me, Kiss me, Kiss meキュアーはニューウェーブ*1の代表的バンドのひとつで、かつ一番の大物であるニューウェーブ世代の俺からすると、キュアーが大物?、とや…

何となく思っていたThe Whoの曖昧さ

俺は今年の6月から車で片道1時間半かかる職場に週2で通っているそして今月からは車で片道1時間の所にも週2か3で行かなければならなくなった 理由は、退職者が出て人手不足になったためである しかし今回はその事については触れない その往復の2、3時…

つぶれるまで 03:悪党列伝1

今年中にはこの社会から姿を消すであろう我が社だが、俺の中には楽しい思い出がいっぱい詰まっているかつては沢山の社員が働く、賑やかで活気ある職場だったのだ 実際、当時の年商は地方の小売店にしては相当に高い優良企業であった今回からは、そんな会社を…

ホルガー・シューカイ追悼

ドイツの伝説的なバンド、CANの作曲家でベーシストのホルガー・シューカイ(Holger Czukay)が、9月5日に亡くなったと昨日ネットで知った 自宅兼レコーディング・スタジオで死んでいるところを発見されたようだ 死因は今のところ不明 享年79 ホルガー・シュ…

アンナ・カリーナのこと

もう15、6年位も前の事だ俺が住んでいる地域の小さな映画館で、ゴダールの作品を上映すると聞き、早速観に出かけた。それは『はなればなれに』という1964年の作品で、当時は日本未公開であった実を言うと俺は映画を殆ど観ない、だから当然詳しくもない それ…

つぶれるまで 02:決意

いよいよ現実味を帯びてきた我が社の倒産であるが、それに対する俺自身の考え方をここに記しておく 給料遅配を理由に多くの社員が辞めていったが、俺は最後までやっていくつもりだ年齢や能力を考えると、今と同等の収入が得られる会社に就職できる可能性は限…

つぶれるまで 01:その概略

また一人、退社する者が出た 給料は今までより減ってしまうが将来のことを考えると致し方ないのだ、と言いながら、それでも本人は、長く勤めた会社だし、自由もきくし、本当はやめたくはないのだと言う もちろん半分以上は言い訳だろう まずは会社の現状や、…

ウォルター・ベッカー追悼

スティーリー・ダン(SteelyDan)のウォルター・ベッカー(WalterBecker)が9月3日に亡くなったとニュースに出ていた 享年67 俺はSteelyDanの熱心なファン、リスナーとは言えないが、結構好きだった 俺の中での、アメリカ音楽の一つの典型なんだな ポップ…

田川建三健在

新約聖書学者である田川建三のホームページが2年程更新がなく、気に掛かっていた新約聖書全訳に取り掛かっている中、あとは「ヨハネの黙示録」の巻を残すのみになっていたので、尚更でも、遂に全訳刊行の運びとなり、ホームページもやっと更新された 聖書に…

ブログの始まり

これが第一回目の配信となります初めまして まずは簡単にプロフィールを 昭和40年生まれのもうすぐ52歳妻と子ども2人と暮らすサラリーマン子供は中2と小5 趣味は読書と音楽鑑賞無類の猫好き(ただし飼ってはいない)ついでに言ってしまうと、好きな食べ物…