ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

あれから10年

あれから10年っていつからの事かと言うと…

前に勤めていた会社の給料の遅配が始まったのが2013年6月から

つまりそれから10年だという事

 

そうか、もうあれから10年になるのか、と感慨深いものがある

それ以来、俺は毎日ずっとカネの心配ばかりする事になってしまったのだが…

もちろん今だってそれから全て解放された訳ではないけどさ

 

 

前の会社の頃の夢を見ることが今でもある

目覚めた後、ああもうあの頃は失われたんだな、としみじみ思う

そんなに好きな仕事でも会社でもなかったのに、不思議なもんだ

 

先日、前の同僚とばったりあって少し話をした

何だか未だに喪失感が消えないな、というのはお互い共通の感覚だった

会社が破産申請してからもうすぐで4年になろうとしているのに

 

そいつは20年、俺は30年勤めてた会社だから

あと年齢的になかなか新しいことに馴染めないってのもあるのかな

特に俺は性格上そういうのが人より強いのかもしれない

 

 

 

新しい職場に移って3年目

部署も変わって今では朝6時に出勤なんてことからは解放されたし、拘束時間も14時間から12時間になって少し心に余裕もできた

いや、12時間労働ってのも大変だけどね…

 

たった3年目だというのに、何となく中堅みたいな顔して仕事してるってのも我ながら滑稽だけど

仕事内容も従業員も前の会社とは全く違うのに不思議ではある

ま、それも俺の中にある一面って事なんだろうな

 

 

もうすぐ俺は58歳になる

幸いハードな仕事ではないので定年65歳までは行けそうだけど…

定年までここで働き続けるのかどうなのかは今考え中

 

とにかく、10年前のあの感覚からは取り敢えず解放された訳だ

自分の足元が不安定で、いつ崩れてしまうのか分からない状態から

ただ、振り返っても自分の選択はそんなに間違ってはいなかったと思っている

 

 

前の会社は未だに存続中だ

社長の爺さんは今でも一人で残務処理をしている

もうすぐ90歳になるようだが、その仕事が活力なっているのかな

 

年に何回か懐かしさを味わいに顔を出している

そんな奴、俺だけみたいだけど

今年中にまた行ってみようか