映画『デューン/砂の惑星』を観たいなと思っていたら、わが地域の映画館ではもうとっくに終わっていた
何となく映画館で映画を観たいと思っただけだったのだが、こうなると無性に悔しくなる
じゃあ代わりに『マトリックス』の新しいのでも観に行こうかと思ったが…
で結局、1984年度版の『デューン/砂の惑星』のDVDを借りてきて観ることにした
これは当時、結構話題になっていたと思うが、観たことはない
それどころか、ポリスのスティングが出てるって事以外、どんな内容の話なのかすら知らなかった
さて、いざ観てみると、内容としては宇宙を舞台とした冒険活劇って感じ
原作は長いものだから、本当はもっと複雑な話なのかもしれない
何となく旧約時代のユダヤ人とか大航海時代とかハプスブルク家やらを連想したものの、思い込みだけで呆気なく終わっちゃった
知らなかった
イーノの曲をトトが演奏した訳じゃないだろうけど、凄い組み合わせだな
それより気になったのは、CG等特撮技術の稚拙さ
これより数年前の『スターウォーズ』の方が余程凄かったような気がする
あと画質が何となく70年代制作かって位に古臭い感じがしたけど、もし当時観ていたらどう感じただろうか…*1
実は俺、映画をあんまり観ない人だ
映画館で観た映画に関しては、本当に列挙可能なんじゃないかって位で、何年かに一度程度なのだ
DVDやテレビで観た映画だってそんなに多くはない
それでも中学校や高校の頃は現在より映画を観に行っていた
当時はヴィデオデッキなんてものが普及していなかったし、映画の料金もそんなに高くなかった
しかも地元にあった映画館では殆どが二本立てで、おまけに交代制ではないから一日中見続けることができたのだ
観ていたものはバラバラ
SF物では『スターウォーズ』や『エイリアン』なんかも観たし、横溝正史や薬師丸ひろ子、原田知世などの角川映画や、更には『サスペリア』や『タクシードライバー』なんてのも何故か観た
今思えば、その頃の話題作みたいなのは結構観ていた
ところが高校卒業後はあんまり映画館に足を運ばなくなった
レンタルヴィデオなんてものが一般的になって、いつでも観られるって思うようになったからだろうか
ホントそれ以降は数える程しか映画は観ていない
でもたまに無性に映画館で映画を観たくなる時があるんだけど、タイムリーに観たいのが無かったりしてそれっきりに
でも最近気付いたんだけど、俺は映画を観たいってよりも、映画館が単に好きなんじゃないかという事
免疫が無いせいか、何なんでしょうね、あのソワソワ感
観るものは何でもいいんだよ、多分
できればSFなんかがいいな、と思ってるだけで
そして観終わって映画館を出た時の感じ
なんか映画と現実が混じり合ってるような不思議な感覚
これは映画館で何度も観ているうちに失われて行く感覚なのかもしれない
さて、84年度版『デューン/砂の惑星』だが、全体的に気色悪さが漂っているのは、特に好みではないけど面白かった
監督がデヴィッド・リンチで「彼独特の悪趣味的世界観が前面に出ており、映画マニアの間ではカルト作として一定の評価も得ている」とwikiには書いていて、なるほどなと思ったりする
そして2021年度版はかなり現代的でスマートな感じ…って当たり前か
原作は現在では文庫で三分冊の大長編で、いつか読んでみようかと思った
作者はフランク・ハーバートで、他に『鞭打たれる惑星』なんていうのも翻訳されている
その本は何十年か前に買って持ってるんだけど、読んでないからそっちを先に読もうかな(いつになるんだろ)
*1:2015年に画質が良くなったブルーレイが発売になっているようだが、画質の問題ではないような気がした