ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

ニューヨーク・パンク考

今週の通勤CDは Television のPoor Circulation 
レコードデビュー前の74年のリハーサルやライブの音源を収録した、アルバム未収録曲満載の海賊盤
20年位前に東京に遊びに行った際に買ったものだが、実は今まであまり聴いていなかった
録音状態が悪いし、音程は不安定だし、演奏も不完全なので80分聴き続けるのが重かったから
でも今は聴く時間がたっぷりあるからさ
 

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このTelevision はニューヨークパンク(以下NYパンクと略)の代表的なバンドとして知られているが、そのNYパンクというものが、俺にとっては少し不明瞭な存在、枠組なのだ
 
と言うのは、一般にパンクと言うとSex Pistolsに代表されるロンドンのパンクが連想され、また多くの場合それを指す場合がほとんどであろう
そしてNYパンクの存在の事は知らないか、あるいはロンドンのと区別されていないのではなかろうか

それだけパンクと言えばピストルズというイメージが強いということになるし、それはそれで構わないのだが、ロック史的にはNYパンクの方が先で、ピストルズはその影響を受けたとされている
つまり、最初にパンクはニューヨークで興り、それを強く印象付けたのがロンドンの方という事になる

気になるのは、「パンク」という言葉のそもそもの意味(くだらない、低俗な、チンピラ、など)が、NYパンクの連中にはあまりそぐわない感じがする事だ
ちなみにNYパンクとして括られているのは以下の
Television(テレヴィジョン)
Talking Head(トーキング・ヘッズ
Suicide(スーサイド)
 
などが代表的だが、パンクらしいといえば、音楽性はラモーンズ、服装ではテレヴィジョンに在籍していたリチャード・ヘルくらいで、あとはあまり音も見た目も、所謂「パンク」らしいところがない
何よりオリジナルであるはずのNYパンクの方が、既にしてポストパンク的音楽性であるという逆転現象!?

本当にNYパンクの連中はパンクと呼ばれていたのかという疑問が湧くが、呼ばれていたとの記事が存在しているので、まあ確かに呼ばれてはいたのだろう
あるいは「パンク」という言葉の意味合いが、その後のピストルズなどの影響で変化してしまったとか…
 
落ち着く結論としては、NYパンクとロンドン・パンクは全くの無関係ではないが、そもそもが別物である、という事になり、そう考えるのが良さそうに思える
長々と拘泥した挙句にそれか、と言われてしまうとぐうの音も出ない
ご静聴ありがとうございました…

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さて、そのTelevision のCDだが、録音の場所と日付はあるが作曲者のクレジットがなく、殆どの曲がオリジナルなのかカバーなのかが分からない
1曲だけCount Fiveのカバーだというのは分かっているが、他にもカバーがあるのかは分からないし、ネットで調べてみても不明のまま
 
それにしても海賊盤の場合、未発表曲のタイトルはどのようにして決めているのだろうか
問題は更に逸れていく…