曰く、「音楽」とは「音を楽しむ」と書くのに、学校で習う音楽は全然楽しくない
それは「音学」で「音が苦」だ、、、
今でもこんな事を言う学生はいるのだろうか
そもそも「音楽」の「楽」はそれだけで「音楽」の意味だから、文句の付け所が違う、出直して来い、と言わざるを得ない
でも「楽しみ」と解釈しちゃダメって事もないけど、、、
ま、授業でやる事なんて、それだけでツマラなくなるモンさ
ひょっとして「勉強はツマラナイ」なんていうのは、高度成長期あたりからの意識かもしれない
いや、70年代あたりにはもう決まり文句としてあったような気もする
ま、俺みたいな勉強をしてこなかった人間が言う事じゃないが、、、
それはそうと、教科書にも載っているとかいうある有名な流行歌
それは先日覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された音楽家の作った曲なので、今後どうなるのか、なんて以前テレビでやっていた
ま、俺はその歌が好きなワケじゃないから別にどうでもいいけれども、、、
ちょっと気になるのは、教科書に載るっていうのは凄い事だが、、、だから何だって事
いわゆるサブカルチャーなんて呼ばれているジャンルの音楽なんだから、教科書に載る事が権威になっちゃダメだろう、と
教科書に載った時点で、もうその曲は体制に絡め取られてしまっている事にならないのか、、、
なんて冗談はともかく、でも教科書にポピュラー音楽が載ったりしたら、もう「音学」や「音が苦」じゃなくなるのか、という事には興味がある
テレビで「教科書に載せたい歌」なんてテーマで、松任谷由美だの井上陽水だのの曲を紹介、分析してたけど、、、アホかと思う
そんなにしてまで教科書に載せたいのか、と
例えばビートルズの「イエスタデイ」なんかは教科書に載っていたりするらしいが、別にあの歌はビートルズの一部分でしかない訳で、代表曲ではあるけども、あの歌のお陰でビートルズが偉大なのではない
だから「イエスタデイ」を音楽の教科書に載せるのも結構だが、むしろ何故ビートルズがポップミュージック最大の存在となったのかを教える方が有意義ではなかろうか
バカみたいに売れて有名になったから偉大なのではないのだ
よく「この曲のここが凄い」なんてのをテレビでやっている
このコード進行のここが凄いんだぁ、とか
それに対して、はぁ〜ナルホド〜とか
そういうのなら「音学」「音が苦」にならないのか
だったらいっそ音楽の授業はその時々の流行歌でやったらいいのでは
なんて、ますます「音学」的になってしまうか、音楽学校でもあるまいし
今時の卒業式じゃ「仰げば尊し」や「蛍の光」を歌わないところも多いとか
ホントかよ、と思って中1の娘に訊いたら「仰げば尊し」を知らなかった
調べてみると、歌詞の難しさや、なななんと教師への尊敬を強要している内容だから、という理由だとか、、、ホントにホントなの
でもまあ理由はいろいろあるだろうけど、ポップス系のものは授業でやらなくても、勝手にみんな聴くだろうに、とは思う
そんなのは放っておいて、「仰げば尊し」や「荒城の月」や「浜辺の歌」とか「待ちぼうけ」とか、学校で覚えなくてどこで覚えるんだよ、と
知る必要が最早ない、と言われればそれまでか、、、
ところで先日ふと思ったのは、結局日本のロックってはっぴいえんどと矢沢永吉とサザンなんじゃないか、と(キヨシローを加えても良いけど)
いや、好き嫌いとか良い悪いじゃなく、強いて言うなら「良くも悪くも」という意味で
欧米で言えばビートルズやストーンズやピストルズ、ジャズで言えばマイルスやコルトレーンに相当するって意味で
そしてもちろん、こんな事は学校じゃ教えてくれない、必要ないからだけど、、、
でも滝廉太郎や山田耕筰や幾つかの唱歌は、もっと授業でやってもいいんじゃないか、と思う、、、こんな事言うと右翼的に取られちゃうのかな
でもまあ要するに、音楽の授業は歌や演奏を「楽しく」って事に重点が置かれてるんだろう
んで冒頭の、授業で習う音楽は「音学」「音が苦」だと今の生徒も言うのか、というところに戻る
いや、ここで長々と書いたほどキョーイクに関心がある訳じゃないんだけど、、、
しばらく前に卒業式のニュースをテレビ見て、ちょっと思ったんでございました
(敬称略)