時の流れは早いもので今年ももう師走
あれから1年経つワケだ
あれからって、前のつぶれそうな会社を退社してから
去年の今頃もこんなに寒かったっけ
忘れちゃったな…
でも確かに去年の12月1日が最後の勤務だった
実は10月、無事に未払い分の給料がついに入金となり、メデタシメデタシではある
でも結構な金額であるにも関わらず、ようやく終わったって感じで、それ以上の感情はなかったな
あれだけ俺を悩ませ苦しめた問題も済んでしまえばこんなものか…
んで先日、社長(爺さん)に会って来た
未払い分は国が立替するのであって、支払うのはあくまで社長だからちょっと変だけど
まだ残務処理していて(いつ終わるのか)、思ったよりも元気そうだった
腹が立ったりもしたけど、日に日に社長も犠牲者の一人だという気持ちが強くなっていた
もちろんそれは間違った考え方とも言える訳だが
でも俺の中ではそうなっていた
社長に対して他に訴える事があるかと労基の人に尋ねられた
社長はある意味犠牲者でもあるから、未払い分が入金になればそれでいい、本当は前社長(3代目バカ息子の子分)を訴えたいくらいだ、と答えた
これは他の同僚も同じ考えだったようだ
鬱で自殺未遂を起こして自宅療養をしていた、アンタッチャブルな存在である前社長が、ちゃっかり再就職したとの情報が入っていた
更に加えて2回目の離婚をして、新しい彼女ができたとの事
これらは元同僚で前社長の近所に住んでる奴から聞いた情報だが…なんか別の方向へ向かってるな
まあ、なんでもいいけどあの野郎、逃げてばかりで誰に対しても何に対しても全然責任とってねぇじゃねぇか
そもそもの原因であるあのバカ息子だって、一応は自己破産して社会的制裁を受けているというのに(大金を隠した表向きなものだとしても)
最近は偶然だけど、昔の同僚とばったり会う事が多かった
よう久しぶり、どうしてんの、なんて言って、じゃあな、って調子で別れる
あんな事さえなければ今でも同僚であっただろうなんて考えたり…
いつまで経っても働くのは好きになれないけども、長年勤めて馴染んだ職場が無くなってしまったのは、やっぱり寂しいものだ
終身雇用の時代じゃないだの何だのいう話しとは別に、ずっと同じ職場で馴染みのメンツとならば退屈な労働も耐えられるってもんだ
今更何を甘ったれた事言ってんの、なんて声も聞こえてきそうだけど…
そんな訳で前の会社は事実上の倒産から本当の倒産へと移行中だ
あとは社長の残務処理がいつ終わるのか
今あるあの会社は亡霊みたいなもんだな
そして先月中旬には、社長が書類送検された
地元紙 に小さく載っていた(もうほっといてくれよ)
あのトボけた亡霊とももうすぐ本当にお別れだ