かつてジャパンというバンドがあった
メンバー間の不和で解散してしまって、しかもメンバーのひとりは死んでしまった
まあそれはともかく、1981年のシングルで "The Art of Parties" というタイトルのかっこいい曲がある
ところでこの「パーティの芸術」ってタイトル、どういう意味だろう…と何となくずっとモヤモヤしてたんだけど、この前 "party" の訳語として「党」というのがあると偶然知って…
この時期のジャパンのアルバム『錻力の太鼓』は、ジャケットに毛沢東の肖像が写ってるなどのチャイナ趣味に溢れていたから、その「党」は「共産党」とか「マオイズム」なんかの事なのかな、と40年近くも経った今になって思い当たった
そうするとこれはプロパガンダ芸術の事なんだろうか
またはいっそ "art" の訳語を「芸術」とはすべきでないのか
いや待てよ、一党独裁なんだから "parties" と複数形になっているのは変なのか…
いささか迷走が過ぎたようだ(解決は無い)
愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」
出展されていた作品の中に「反日」的なものがあったせいで多数のクレームや脅迫があって、主催者代表の津田大介が展示中止を決め謝罪したとのニュースを見た
テーマは「表現の不自由」だそうで…
なんだか文化人特有のヒロイズムに見えなくもないけど…
でもだとしたら、どうして中止するのかが、分かるような分からないような
悪質な脅迫があったんじゃ仕方ないかなとも思うが、それにしては中途半端な決意の展示会だったんだな、と思ってしまった
だってスキャンダルこそが現代アートなんじゃないのか
なんて、もうそんな時代じゃないんだね…
ただちょっと思ったのは、この中止までが最初からの計画だった可能性もあるのかな、という事
つまり、それだけ現代日本は表現の自由が阻害されているのだ、というメッセージになる訳だ
そしてその策に「愛国者」たちがマンマと引っかかったという
いや、これ以上書くと生真面目な人に怒られちゃうからやめておこう
という訳で、この世にはいろんな「芸術」がある
俺は、市のイベント会場などで展示されている小中学生や高校生の絵が好きだ
ああいうのも芸術と呼んでもいいものかどうなのかは分からないけれども、ナニ、誰に迷惑がかかるもんでもあるまいし、ここではあっさりと芸術認定してしまおう
そしてそこから更にぐっと落ちるが、我が息子の小学生時代の作品も、何とも言えない稚拙な味わいがあって、親バカながらこれも芸術認定してしまおうと思う
当ブログのアイコンとして使用している画像だが、何を隠そう息子が小4の時に作った作品である
タイトルは「足と頭が合体するたこ」
実はこれ、仕掛けがあって下の画像のように変化するのだ
小学4年生とは思えない幼い発想と自作解説がいい
調子に乗って、お次は小3の時の作品
タイトル「ねたくてもねれないねこ」
頭韻で「ね」を畳み掛ける荒技を繰り出した秀逸なタイトルもいい
この歳くらいまでの子供たちは「アート作品」を量産して来るもんだから、親としてはどう処理していいのか困ってしまうのだ
ほぼみんな写真に撮って、現物も保管しているが…
絵はまだいい、立体作品(オブジェ)となるともうどうしたらいいのか分からない
そのまま置いておくと魂を持ってしまって、決して処分などできなくなるし
息子の作品ばかり紹介したが、娘の作品も多数あるのはもちろんだ
ただ息子に比べて微妙に上手かったりするので、面白味は少ない…
ごめんな
でも取ってあるよ
という訳で最後にまた息子が小3の頃描いた絵を載せておこう
これは家で描いたものなのでタイトルは無い
中の「くま 980円」の絵が、当時の彼の画風を一番よく表している
またも親バカながら、「ミニかかし屋」というセンスにただならぬものを感じるし、とどめの一撃「ミニはたけプレゼント」が奮っている
また機会があったら、他の作品も紹介していきたい
そんな息子は現在高校1年生
最近は絵なんか描いていないが、たぶんレベルはさほど変わっていないだろう
(敬称略)