ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

デヴィッド・ボウイ最後の来日コンサート

今から15年前の2004年3月に行われたデヴィッド・ボウイ「ア・リアリティ・ツアー」の日本公演が、結果的にボウイ最後の来日となってしまった

俺はその9日の日本武道館ライヴを観に行っている
そう、ちょうど15年前の今日である
実は初めての生ボウイであったのだ
 
その日は東京に着くなり西新宿でブートレッグのCD(海賊盤)を物色
古本屋巡りなどは翌日の楽しみに
日帰りにせず、ホテルを予約していたので、買い物などは翌日に回したのだった
 
ところが、どうも体調を崩してしまったようで、天気は悪くなかったんだけど何だか妙な寒けが…
ああ、この大事な日に俺はなんて事になってしまったんだ、と不安になる
 
夕方に武道館へ行き、入場のため大行列に並ぶ
悪寒に加え、今度は頭痛がしてくる
そして最悪のコンディションのまま開演
30分程の前座バンドのライヴの最中も、頭痛は激しくなるばかり
途中に尿意を催さないよう水分を控えていたのが、余計悪いような気がしてきた
 
前座の演奏が終わり、しばらくするとブルースっぽい曲が始まる
いよいよ本番らしい
まだ会場もステージも薄暗いまま、ボウイはおろかバンドメンバーすら見えない
生演奏かどうかも分からない曲が終わると、照明はすべて落とされて真っ暗に…
 
と、その暗闇の緊迫した中、歯切れのいいギターのカッティング音が鳴り響く
そして突然パッとスポットライトがボウイひとりだけを照らし出した
そのギターをバックに曲の一節を歌うと、再びバンド演奏でのイントロが始まり、同時にステージ全体の照明が一斉に点灯する
 
湧き上がる声援
俺も一気に興奮状態に
すると途端に頭痛が吹っ飛び、鳥肌が立ち、脚がワナワナと震え始めたのだ
 
そんな経験は初めてだった
脚のワナワナは3曲目位で収まったけど、頭痛は最後まで無し
そんなアドレナリン垂れ流しの異常状態の中、アイドルのコンサートで興奮のあまり失神や失禁してしまう女の子の気持ちってこれか、なんて考えていた
 

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帰り道の途中、ラーメンを食べてホテルへ
ベッドに寝っ転がってたら、興奮状態が収まってきたからだろう、次第にまた頭痛がぶり返してきた
そりゃもうズッキンズッキンする位の強烈なやつだ
人体の機能というのは大したものだなと感心しながら、早々に眠りについた
 
翌日は体調も良くなり、神田と高田馬場で古本屋巡り(なんか買ったはずだけど忘れた)
あと実は当時、長男が生まれたばかりで(2か月)、東京ならではのベビー服なんかないかなと探してみたけど、ショップもよく分からないから、結局それは断念して、変なオモチャを購入
夕方には東京を後にして帰宅
思えばそれっきり東京へ行ってない
 
 
ボウイのツアーはその後も続くのだが、ヨーロッパ公演の最中に体調不良となり、なんと心臓手術する事にまでなってしまう
ツアーはキャンセル
結果それ以降はツアーに出ていなし、公の場に出ることも少なくなった
そして10年近い年月が流れ、引退説も囁かれ始めたのだったが…
 
そんなところへ2013年に突如復活
傑作『Next Day』を発表するのだ
そして2016年にはこれまた傑作にして遺作となってしまった『Blackstar』を誕生日の1月8日にリリース
しかし2日後の10日、ボウイの訃報が世界中に衝撃を与えることになる
 
 
俺は「我が生涯に一片の悔い無し」、とは残念ながらいかないが、少なくともボウイに関しては滑り込みセーフといったところだ
実際ライヴは、新旧の曲を幅広く織り交ぜての、スーパースターらしい内容だった
そんな訳で、2004年に最後となった生のボウイが観られてよかったな(というだけの話だったな)