ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

買ったはいいが読む気はあるのか=分不相応な本の数々

単に安いという理由で、読む可能性のとても低い本を買ってしまう

この本たぶん読まないだろうな、と思いながらレジで金を払う
値段は大抵100円とか200円とかだから、まあ買っちゃえとなる訳だが、家に帰ってから、果たしてこの本は俺に必要なものだったのだろうかと自問自答する
 
以下に、そんな分不相応な本を挙げていく
これも俺の気違い沙汰のひとつだ…
 
 
今年に入って早くも2冊、そんな本を買ってしまっている

これらは図書館なんかで読むべき本ではなかろうか

こんなの買ってどうしようというのか、俺は 

 

トルストイの妻へ宛てた手紙については、有名なトルストイの家出に関するものが収録されているそうで、何となく興味深いと思ったのであったが…

 

トルストイに関するものでは川端香男里の『トルストイ』を読んだっきりで、長編では『アンナ・カレーニナ』しか読んでいない

川端本を読んだらトルストイっていうのは相当クレイジーな奴で、異常な人物ばかりが主人公のドストエフスキーよりも遥かにぶっちぎれているな、と思った

それで急にトルストイに興味を持ったのだ

 

ドストエフスキーよりもずっと長生きしたので当然と言えるところもあるが、長編小説程度でビビってられないほどの、膨大な量を書いているのだ

長らく俺は、トルストイ人道主義の面白く無さそうな大長編作家だと食わず嫌いしていたが、俄然興味がわいたというわけだ

でも妻への手紙なんか読む前に『戦争と平和』を読むべきだろうし、『復活』だって控えている

 

とまあそんな訳で、俺には分不相応な本だと思った次第

ましてナボコフエドマンド・ウィルソンの往復書簡など、研究者でも文筆家でもない俺に何の用があるのか

この2人初めは仲良くてリスペクトし合っていたようだけど、ナボコフ訳のプーシキン『オネーギン』を巡って対立、論争に至ったのは一部で有名な話だが、別に俺そんなに関心ないし…

 

ナボコフなんかは何冊か読んだけど、面白さが分かるほど、俺のレベルは高くない

面白かった記憶があるのは『セバスチャン・ナイト』

『ロリータ』は何だかアメリカン・ニュー・シネマ的なロード・ムービーのような気怠い雰囲気で、想像と違って重かった印象

まあいずれどちらも綺麗さっぱり忘れてるよ

最近、新訳が次々出てるけども、たぶんもう読まないな

エドマンド・ウィルソンは『アクセルの城』っていう文芸評論しか知らない

 

と、そんな程度でこんな書簡集なんか馬の耳に念仏以外の何物でもない訳だが、なんでまたウィルソンは、いくらロシア通だからって、ロシア人ナボコフの翻訳にケチなんか付けたんだろうか、というのが精いっぱいの関心か

 

 

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記念にお揃いのツーショット

 

その他にもちょこちょこ買っていて、今わかる範囲で列挙していくと

  1. 紫禁城の黄昏(R.F.ジョンストン)
  2. わが半生(愛新覚羅溥儀
  3. コンスタンチノープル遠征記・第四回十字軍(ロベール・ド・クラリ)
  4. 文学にあらわれたゲルマン大侵入(P・クルセル)
  5. 新約外典使徒教父文書概説(W・レベル)
  6. ユダヤ人から見たキリスト教(G・ショーレム他)
  7. 中世インドの権力と宗教(荒松雄)

とりあえずこのくらいにしておこうか

ご覧の通り、タイトルからして実に面白そうな気配満載ではあるが、これらの本を読む前にしっかりと予備知識を頭に入れておかないといけない代物ばかり

 

どれも高いものでも、せいぜいが500円位で購入している

安さで買ったはいいけれど、って感じ

他にもまだまだあるんだ、この手のが、絶望的に…

 

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あまり悩むな(にゃやむにゃ)、と言っているのかは不明

 

この持ち腐れリストからは、文庫・新書や文学作品は除外してある

例えば文庫版『ハディース』だったり、平凡社版『金瓶梅』などなどは今後読むかどうかも分からないが、取りあえず分不相応書籍ではないという判断だ

 

基本的には100円200円の本しか買わないが、そのせいでバカみたいに本が増え、読まず、買ったのも忘れて、なんて事になっているばかりか、読む楽しみさえ何処へやらとなってしまっている

まあそんなに悩む問題ではないけれども

今年中には整理したと考えている

いや、毎年考えてるんだけど