ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

Home Sweet Home

今となっては結構前の話になる

3月下旬に家族で隣県まで、温泉旅行に行ってきた

コロナによる中断はあったものの、我が家の毎年恒例の行事となっている

 

息子はもう二十歳になるが、今年も参加した

いや、あいつは精神年齢がようやく中学生になった13歳か14歳くらいだからな…

高2の娘だってそんなもんだけど

 

息子は家から仕事に行っている

娘も高校卒業後は就職して家から通いたいと言っている

という事は、まだまだ我が家は賑やかなままだね

 

移動の車中でそんな話をしていた

嬉しいっちゃ嬉しいけど、このままってのも必ずしも良くは無いだろう

いずれは君たち自身のチームを作らなくちゃいけないよ、なんて余計な説教じみた事も言っちゃったりして

 

 

地方はシャッター通りが拡大し、かつての商店街は崩壊している

給料が上がらず、また人口減が絶望的に止まらないんだから仕方ないんだろう

今後の解決策っつったって、実際はどうなのか

 

俺自身、倒産した小売店にいたから分かるけど、倒産した時の気持ちって言ったら…

楽しかった頃の事が嘘のようだ

別にその会社の事が好きだったわけでも無いのに

 

そして、田舎の方に行けば廃屋となって久しいような家がチラホラ見える

かつてはこの家も賑やかだった頃があったんだろうな、なんて思う

運動会や家族旅行やクリスマスやお誕生会やお祭りなどなど…

 

そこの家で生まれ育った子供は、今どこにいて何歳くらいなんだろう

その家の最後の住人がいなくなる時って、どんな感じだったんだろう

それとも今では全く誰もいなくなってしまったんだろうか、なんて

 

 

実際、俺の実家だって今は年老いた両親が住むばかりだ

すぐ近くに弟一家が住んでいるから、まあ良いとも言えるが

でもあの家はいずれ取り壊してしまわなければならないのかなと思うと、何だかツラい

 

実際、俺の実家の隣や向かいの家は取り壊されて空き地になっている

そこの家の父さん母さんはもう何十年も前に亡くなってしまっている

その息子さんや娘さんはどこかに引っ越して、そこで家庭を築いているらしいけど

 

核家族の行き着く先はこんなものだろう

俺自身、家から出て40年にもなるんだから、何言ってんの、ってところだ

感傷なんて、お門違いで何の意味もない

 

 

 

 

 

www.youtube.com ユキヒロドラム炸裂

 

 

その3月の家族旅行は、ちょうどWBCの準決勝と決勝の日に当たっていた

普段は誰も大して興味なんかないのに、車の中ではその実況に皆興奮した

一番感動したのは、準決勝での村上のサヨナラ打

 

あの日はものすごく天気が良くて、温泉旅行とWBCが一緒くたになって、やたらと気分が上がった

たぶん俺はあの旅行の時の愉しさを死ぬまで忘れないだろう

みんなもそうだといいな