ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

僕の好きな先生

5月2日は忌野清志郎の命日で、今年は11回忌である

このブログを始めてから、有名人の命日に反応するようになった

ネタ探しなんだろうか、無意識の…

 

そして今日がキヨシローの命日だったと思い出して、特にネタもないのに書き出した、という訳だ

さて何を書こうか、と悩むこと2分

そこで捻り出したのが「僕の好きな先生」

 

この歌は、キヨシロー作品の中で俺がいちばん好きなものなのだ

歌詞もメロディも歌い方も、力の抜けた感じがいい

リリースされた1972年は、学生運動はかなり下火となった頃だと思うが、それでも「権力」の象徴のひとつである「先生」の中のひとりに向けたものであり、「反権力」への皮肉ではないのか、というのは無理がある想像かな…

 

RCサクセションといえば、俺の世代にとっては何より「よォーこそ」とか「トランジスタ・ラジオ」だろう

俺もこれらの歌は大好きだが、「僕の好きな先生」はまるでリアルタイムで聴いていたかのように好きなのだ

これは個人的な思い出があるからだ

高校2年生の頃、俺とは別の高校に行った中学の時の同級生とたまたま久々に商店街で会って、そのままそいつの家に行って聴いたのが初期のRCサクセションだった

 

当時発売されて間もなかった(らしい)初期作品のコンピレーション『ハードフォーク・サクセション』

それには「僕の好きな先生」の他、「シュー」とか「2時間35分」など、味わい深い曲が収録されている

確か「僕の好きな先生」を聴いたのは、その時が初めてだったと思う

 


初期の本当のRCサクセション8


初期のRCサクセション2

 

斬新な歌詞と妙な懐かしさ

歌い方も既にキヨシローだ

ちなみに俺は、このRCで「烏合の衆」という言葉を知ったのだ

 

そいつの家はタバコに寛容で、ふたりでモクモク煙を吐きながら、いろんなレコードを聴いた

初期クラフトワークとかディーヴォとか未だに何だったのかよく分からない日本のインディーズバンドとか色々

今、そんな事してる高校生なんかいるんだろうか、もの凄く前時代的だ

 

俺はキヨシローが「キング・オブ・ロック」なんて呼ばれる事への違和感が凄くあるし、君が代反戦、反原発だけで語られてしまう事への嫌悪感もある

生前、誰か「キング」なんて呼んでたか

本人も聞いたらびっくりするんじゃないのか

 

ハードフォーク サクセション[RCサクセション][LP盤]

 

 

そうそう、好きな先生の話

以前に書いた事がある(好きな先生という内容じゃないが)

今どうしているんだろうか、名前も忘れちゃったけど

s-giraffeman.hatenablog.com

 

あともうひとり、こちらも「好き」とは違うけども…

高1、高2の時の現国の先生で、たぶん当時せいぜい40歳くらいだったと思うけど、もの凄くオジサンだと思っていた

普段はニコニコしておっとりとした人だったが、飲みに行って暴れて手に怪我をした、なんて事もあった(時代なんだろうか、特に問題となった様子もない)

 

高校を卒業して何年かして、たまたまばったりその先生に会った時、目立たなくて成績も良くない生徒だった俺の名前を覚えていて声をかけてきた

近況などを報告して別れたけど、それから会っていない

元気だろうか

 

 

実を言えば、俺は先生なんて「人種」は基本的に嫌いなんだけど、中学から仲のよい友達が今は地元の中学校の先生をやっている

去年のお盆に何年振りかで会ったけど、中学校の時から変わらず面白い奴だった(…なんてのは不思議でも何でもない事なんだけど)

現在は教頭先生だというから驚きだが、考えてみれば俺たちそんな歳なんだよな

 

実は『ハードフォーク』を聴かせてくれた奴も現在中学校の先生で、そいつも教頭先生だ

そいつ、キヨシローみたいに逆立てた髪して、ギターが上手かった

昔はヒョロっとして細かったのに、今ではでっぷりとしたメタボ体型になっている

 

(敬称略)