ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

昔のバイト仲間と邂逅して考えたこと

早朝6時半頃、用事があって駅前を歩いていたら、ちょうど30年前にバイトで一緒だった女性が向こうからやって来た

どうも出勤途中らしい

彼女とはそのバイトを辞めてから、会ったことも見かけたこともなかったけれども、俺はすぐに気づき、向こうも俺が分かったようだった

 

一瞬迷いはしたが、「よう、久しぶり」と声をかけ、「これから仕事?」なんて分かりきっていることを尋ね合い、「じゃあね」と別れた

それっきりで皆様の期待に応えられるような事は何も無いが

 

彼女の名前は覚えていた

苗字は忘れたが、Mさんというのだ(あ、漢字も忘れている)

当時俺は23歳、彼女は短大2年生だったから20歳かな

バイトでは俺よりずっと前からやっていた先輩である

 

小柄で化粧っ気がなく、まるで中学生みたいな人だった

服装は地味で、お世辞にも可愛いとか綺麗とか言える顔立ちでもなく、変なあだ名で呼ばれていた

本人は至って明るく「ちょっとやめてよぉ〜」なんて言っていた

朗らかでよく喋る人だったから当時は全く気にもしていなかったが、今考えると酷いことを言っていたと思う

この前会った時はもちろん「Mさん」と呼んだ

 

彼女は現在50歳ということになるが、あまり老け込んだ感じはなかった

相変わらず化粧っ気がなくて、色褪せたジーンズとポロシャツ(仕事着だったかも)

昔の印象とほぼ変わらない感じがしたが、ただかなり目立って巨乳化していた

あれ、そんな人だったっけ

シャツがピッチリしていたせいかもしれないけども、それにしちゃあ…

 

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フェミニズムってなんだろうと、ずっと気にはなっている

フェミニストの物言いにはいつもカチンと来るところがあるけど、言う事全てに反感を持っている訳じゃない

それどころか、大まかなところではゴモットモと思っているくらいだ

ま、カチンの理由のほとんどは、俺が男だからだろう

 

俺の勤め先はかつて従業員が130人位いて、うち三分の二程度が女子社員だったので、環境的には男女差別は少なかったと言えるかもしれない

それは給料も同じで、男だから女だからというのは無かったとの話だ(そもそも低いし)

もちろん力仕事は男社員がやっていたが、お茶くみ的な事は男女の区別なく新人がさせられていた

結婚したら辞めなければならない、なんてこともなかった

ただし、土日祝日休みの無い接客業だから、結婚して辞める女子社員は多かったが

 

ただ時代のせいだろうか、セクハラ的な言動は大いに溢れかえっていた

誰の前であっても下ネタ話は平気でしていたほど、全くお構い無し

女子社員が多かったから、かえって大した問題にならなかっただけかもしれない 

 

 

さて、そのMさん、どこに勤めているのかも、結婚しているのかも訊かなかった

何となく結婚してなさそうな感じがしたから

勤め先のことを訊かなかったのは、俺が触れたくなかったからだ

近く倒産する勤め先の事なんか話したくはない

 

自分では極端な男尊女卑意識はないと思っているが、果たして本当にそうだろうか

Mさんに声をかけたのは、彼女が俺の自尊心を脅かしたりはしない人だと確信していたからではないのか

もし出会ったのが男であれば、絶対に声などかけなかったに違いない

その時の俺のそんな意識は、女性が性的な視線の晒しものになっている事と同様に、フェミニストが是正したい事柄だろう

 

ところでMさん、俺があの時思った事を口にしていたら、前みたいに「ちょっとやめてよぉ〜」と返しただろうか

いや、さすがに今は違うか