まずは前フリから
俺自身、ベースの音をそんな気にして聴いている訳ではない
音量が低くてよく聴こえない場合も多々あるし
曲の全体を聴くという事では、ベースの音くらいは聴けてないと、とは思うが
でもやっぱりメインのメロディばかり追ってしまう
バンドでベースを弾いているとか、ピアノを習っていたとか、吹奏楽部に入っていたとか、そんな人くらいじゃなかろうか、ちゃんと聴けている人って
細野晴臣の「ベースをやるとミュージシャンになってしまう」という発言がある
おそらく上記の事を踏まえてだろう
なるほど、大方のヴォーカリストやギタリストよりは音楽の事を深く考えていそうな気はする…
ところで、そんな俺でも耳に入って来るベースラインというのがある
まずはそれらの曲のいくつかを、ベーシストと共にピックアップしてみよう
ベースはどちらも細野晴臣
普通ベースはピックで弾くか、人差指と中指の2本で弾くのが一般的だが、細野氏は親指も使っている
てっきりギタリストからの転向だから、ギターの奏法がそのまま残ってるからなのかと思っていたが違った
それは細野氏の敬愛するベーシスト、チャック・レイニーのプレイに影響され、二本指では足りないと感じての事だそうだ〜まあどうでもいい情報だが…
次はジャミロクワイ「スペース・カウボーイ」とオリジナル・ラヴ「サンシャイン・ロマンス」
ベーシストはどちらも誰が弾いているのかは知らない(ちょっと調べりゃ分かるんだけど)
この弾む感じはアシッドジャズ系とでもいうのかよく分からないが、ともかく90年代っぽい
あと忌野清志郎+坂本龍一「いけないルージュ・マジック」冒頭のベース
弾いてるのは坂本龍一かもしれなくて、そこもポイントではあるけども
それからプリファブ・スプラウト「サウンド・オブ・クライング」
効果的に使われている、ブイッとかブーンという音はフレットレス・ベース*1によるものだ(とりわけ0:27とか4:09とか)
同様の音は、ポリスの「マジック」でも聴こえてくる(0:34のところとか)
フレットレス・ベース特有のこの音が俺は大好きなのだ
それにしても何故、フレットの有無であんなにも音が違うのだろうか
ちなみにジャズでよく使われていたコントラバスもフレットレスだが、アコースティックな分、エレクトリックに比べて音のエグ味は足りない
さて、そんなエレキのフレットレス・ベース奏者と言えば、俺の中ではこの3人
②パーシー・ジョーンズ
①
②
③
という訳で、前フリは以上で終了
本題に入ります
長かったけど
実は俺、フレットレス・ベース買ってしまった
メーカー不詳の、スタンダードなフェンダー・ジャズベース・タイプで、前の持ち主がフレットを抜いたもの
販売価格はナ、ナント税込み¥3,300
いや〜鳴るよ鳴るよ、ブーンだのブイーンって
もう楽しくてしょうがない
アンプに通すと、更に空気を震わす大きな「ブーン」が鳴る
ところでこれ、簡単な演奏ですら非常に難しい
音程が取れないのよ、フレットが無いから
更に、当然ながらギターよりも指を広げないといけないし、力も必要だし
やっぱり普通のベースから練習するのが基本だね
いきなりのフレットレスは無謀すぎる
地道に簡単なのを練習しつつ、飽きて来たら得意の「ブーン」だ
ふらりと寄った、自宅から1キロと離れていないハードオフで、散歩の帰り道に見つけたのだ
むき出しのベースを担いで歩いて帰宅した
ここ数年で一番の良い買い物だったよ、最高
(敬称略)
*1:音程差を正確にするためフレットに打たれた金属のバーをフレットというが、それの無いベースギターの事