今読んでいる本の話
個人的なところでちょっと面白い事に気づいた
しょうも無い話で恐縮ではありますが
で、現在読んでるのはこの3冊
別に難解だとか激レアだとかいう本を読んでる訳じゃありません
まずは画像をご覧ください
そう、なんと著者がみんな女性なのだ
なんだ、それだけか、とお思いでしょうが
個人的に、というのはそういう事です…
別に女性が書いた本は読まない、という事ではない
小説をほとんど読まなくなってしまった現在、結果的に女性の本とは縁遠くなってしまったという事だろう
いずれにせよ今回のように、同時に読んでいる本がみんな女性が書いたものというのは個人的珍現象である
長谷川眞理子『進化とはなんだろうか』は岩波ジュニア新書という事で、中高生向けの進化生物学入門書
俺のような無学なシロートでも、とても面白く読める
何年か前に話題となった丸山宗利『昆虫はすごい』を最近読んだのだが、その中で推薦図書として挙げられていたので読んでみたのだった
稲垣美晴『フィンランド語は猫の言葉』は著者のフィンランド留学奮闘記で、時は1970年代後半
留学なんか考えてもみなかった俺だが、勉強をこんな感じで頑張れたらよかったなぁと後悔にも似た感情を持ったりして、読み終わりそうなのが寂しいくらい
この本はずっと読みたかった本で、角川文庫でも現在出ているんだけど表紙のイラストが良かったからハードカバーを購入、出版社は「猫の言葉社」(代表は著者自身)
工藤庸子『プルーストからコレットへ』は読み始めたばっかりだから、とりあえず帯の「風俗を反映しつつそれ自体が風俗的存在である文学」という文句を載せておこう
プルーストとコレットが同世代だったのも知らなかったが(コレットはずっと後の世代だと思っていた)、お互いに交流があったというのも驚き
読み始めたばかりとはいえ、コレットは『青い麦』しか読んだことがない俺だが、『シェリ』と『シェリの最後』を早速読みたくなったという事を報告しておく
ところで坂本龍一『Seldom Illegal〜時には違法』という本がある
そこで、坂本が中学生の時にラブレターを貰ったというエピソードとその後日談が語られている
YMOで有名になってから、機会がありその女性と会ってみると、彼女は日本では当時まだ珍しかったフィンランド語の翻訳家となっていたというのだ
この女性は稲垣美晴ではなかろうか
しかも『フィンランド語は猫の言葉』の中に、売れ始めの頃のYMOに触れて坂本龍一の曲が好きだとの記述もある
彼女は坂本と同じ東京1952年生まれで、両者の本によれば中学校も同じなので可能性は非常に高い
そんな事もあってますます稲垣美晴のファンになってしまった
他にもいろいろ読んでみたいと思っている
最後に稲垣も好きだという坂本作曲でYMOの ”東風(とんぷう)”をどうぞ〜
(敬称略)