ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

アンナ・カリーナのこと

もう15、6年位も前の事だ
俺が住んでいる地域の小さな映画館で、ゴダールの作品を上映すると聞き、早速観に出かけた。
それは『はなればなれに』という1964年の作品で、当時は日本未公開であった

実を言うと俺は映画を殆ど観ないし、詳しくもない

それでもゴダールの名前は知っていたし、20歳の頃にはレンタルで『勝手にしやがれ』や『気狂いピエロ』を観た事もあった
しかし、これのどこら辺が面白いんだろうかとか、何で主人公はこんなに喋りまくってるんだろうかとか思って、まあいずれ俺向きではないなと感じていた


そんな訳で『はなればなれに』に何かを期待していた訳ではないし、どんな映画なのかも知らなかった
ただ、こんな田舎に住んでてゴダールを映画館で観るなんて経験は今後滅多にある事じゃないだろう、なんて思ったまでのことだ

f:id:s-giraffeman:20170911080028j:plain


さて、映画そのものは単純なストーリーで、ルーブル美術館を駆け抜けるシーンや、今や名高い「マジソン・ダンス」など、小さなエピソードがつなぎ合わされて、覚悟していたような難解さはあまり気にならなかった

いやそんな事よりアンナ・カリーナがメチャクチャ可愛いかったのだ!
ゴダールを観に行ったはずが、アンナ・カリーナばかり見て帰ってくるというオチであった 

 

当時この二人は夫婦関係にあったわけだが、この頃のゴダール映画はアンナ・カリーナPVのような側面もあったのであろう

そして『気狂いピエロ』の頃はもう離婚していたというから、「ゴダールよ、お前はなんて女々しい男なんだ」と言いたくなる…分るけどね(推測)

 


それからすぐに『男と女のいる舗道』『アルファビル』『アンナ』などカリーナ主演のDVDを購入、俺のアンナフィーバーは過熱していったのだった



実はついこの前、前に観た時は何とも感じなかった『気狂いピエロ』DVDを中古で安く見つけたのですぐに購入し、俺のアンナコレクションに加えた(なんか気持ち悪い言い方だな)
で、約30年振りに観てみたが、なんとアンナ・カリーナは予想に反して超キュートではないか!
何故以前の俺は理解できなかったのだろうか?

きっと昔の俺は「ゴダール」に気を取られて、アンナ・カリーナが見えてなかったのかもな、と今では思う
日本でのゴダール人気は今だに健在ときくが、半分以上はアンナ人気なんじゃないかな…なんつって



写真で見るアンナ・カリーナは、何だかいつも暗い眼をしてて、ゴダールの難解映画の女優さんって感じがするけど、映画の中では小悪魔的な魅力が溢れ出てるんだよな〜
そんなところも20歳の俺には理解不能だったんだね