ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

つぶれるまで 39:遂に顧問弁護士現る

遂にわが社の顧問弁護士の先生が現れた

厳密には「顧問」などではなく、十何年か前の民事再生の時に携わった関係上、ほぼボランティアのような形でいろいろなお世話をしてもらっている、というのが実情らしい

今回来たのは、今月が決算だからだったらしいが、社長から台所事情を聞くに及び、これは早急に会社を畳まなければなりませんよ、との話になったようだ

 

そりゃそうだ、少なくとも3年前には真剣に考えていなければならなかった

そして倒産するにもいろいろ金がかかる

聞けば、こちらの想像以上に必要みたいだけど

ま、とにかく、詳細は未定ながらも大きな一歩を踏み出したワケだ

 

で、俺ともう一人が呼ばれ、弁護士の先生からその話をされた

先生の計画によれば、もう残された時間は僅かだ

まずその事に面食らう

近日中に潰すべきと考えていたとはいえ、キレイにしておきたいあれやこれやがあるからだ

もう少し何とかなりませんかね、なんて訊いてみる

 

先生としてはおカネがありませんよ、としか言えないみたい

う~ん、仕方ないかな、なんて思ってるけど

それに給料だってその間どうなるか分からないしな…

 

 

ところで今回、俺ともう一人の奴が呼ばれたのは、本当は例の不当減給についての相談を、直接先生に相談してみたら、という事だったのだ

その話をする前にそんな事を聞かされたもんだから、こちらは変に狼狽えてしまった

会社を畳もうって時にする話なのかな、なんて

 

でも折角なんで、話をしてみたけど

弁護士といえども立ち位置がよく分からないので、公平な判断をしてくれるのかが不安ではあったが、以下の事を訴えてみた

 

我々の減給は

  • 経営不振によるものというよりも、金の横流し分捻出のためであったであろう事
  • かつその際、減給額が社員によって大きなバラつきがある事
  • なにより、本来真っ先に減給されるべき役員の給与がそのままであった事
  • また、以上の事実を知ったのは一部を除き、ここ三ヶ月ほど前であるという事

以上のことを話し、PCに残っていた前社長と前々社長との契約書とそのやり取りのメールのコピーなどを見せた

 

この話を聞き、またコピーを読んだ先生は絶句

確かに昔の二人のやり取りは知っていたとはいえ、まさか社員からまで徴収していたとまでは思っていなかった、と

今までの減額分を取り返す事は困難だと思うが、できる限りのことはしてみましょう、との事

 

ついでに

前社長は現在、心の病で自宅療養を余儀なくされているが、恐らく自分の親や奥さんには事実を話していないだろう

なぜなら、いつも被害者のような立場で会社にいろいろな要求をしてきていたからだ

給料(役員報酬)の催促やその他書類請求の時の態度でそれは推測される

そんな事から以下の事も訴えてみた

  • 不当な減給に関しては前社長にこそ責任があるという事
  • 彼の親には事実をしっかりと伝えてほしいという事

 

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と、まあ、そんな訳で遂に動き始めた

ようやくこの長かった中途半端な状態が終わろうとしているということだ

 

しかし近いうちにやらなければならない、破産に当たっての相当にやり切れないであろう作業や、そのあとの底なし沼のような求職活動の事はまだピンときていない 

今は長年勤めた大して好きでもない会社が無くなってしまう事に対して、そこはかとない寂しさを感じている