先日、ネットであれこれニュースだのブログだのを見たり読んだりしていたとき、こんな文章に出くわした
ある種の輝きを有しながらもそれを普遍化する能力が幾分不足したジョー・ジャクソン
村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』(下巻)1988年より
一体全体、どのような文脈によって上のような事になっているのか、『ダンス・ダンス・ダンス』どころか村上春樹を読んだことのない俺には皆目見当もつかないが、いずれにせよ、これでまた俺が「ハルキスト」になり損ねたという事は確かだな
上等だよ、村上さんよ
輝きを普遍化するってどんな意味で言ってるのかは分からないし、そりゃあんたのビートルズやビーチボーイズと比べたら、我がジョー・ジャクソンは大物じゃないし、日本じゃスガシカオほど有名じゃないけどさ
でも何かを普遍化したからビートルズやビーチボーイズが好きなのかい
ま、貶してばかりではないようだからまだいいけど、あんたみたいな「教祖様」には、クレグレも「ご発言」に気をつけて頂かないとね
あんたの意見だけで評価される場合があるからさ
そんな訳で、余計なことは言わないでくれよ
せめてノーベル賞を受賞するまでは黙っててくれないかな
なんつって長々とすみません、冗談です
ただちょっと、今更とはいえその本を読んだ人がネガティブなイメージを持ったままかもしれなというのが、何だかなと思って…つまり俺はそれほどジョー・ジャクソンが好きなんだ、って事でお許し願えますか
ジョー・ジャクソン (1954年~)は、エルヴィス・コステロやポリスなどと同様に、パンク・ニューウェーヴ的な流れでデビューした人だ
クラシックの素養があるなど、幅広い音楽性を持っていて、ロックをベースにしつつも、ジャズやレゲエ、ラテンなどに接近した作品も作っている
俺の場合、洋楽の入り口はポリスだったんだけど、比べてジョー・ジャクソンやコステロって、名前は知ってても何だか敷居が高いっていうのか、ちょっと背伸びしないとって感じで、やや敬遠していたところがあった
で、1984年の「You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want)」
アルバム『Body And Soul』からのシングルカット曲
いや~そのPVのカッコ良かったのなんの
ロックとファンクとジャズが混って、それまでそんなの聴いたことなかったから余計カッコよく感じたんだな、きっと
Joe Jackson - You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want)
これは何度聴いてもカッコいい
その後出たライブ盤*1には、1986年のホーン無しギターバンドでの演奏が収録されていて、これがまためちゃくちゃカッコいいのよ
そちらも是非
JOE JACKSON "You Can't Get What You Want" (Live in Tokyo 1986)
実はこの『Body And Soul』のジャケットデザインはソニー・ロリンズの『ソニー・ロリンズVol.2』*2のジャケットのパロディとなっている
ひょとしてジャズファンの村上氏はこれが許せなかったのか…
ソニー・ロリンズといえば『サキソフォン・コロッサス』が超有名なのだが、そんな訳で俺にとってはこの『Vol.2』だ
セロニアス・モンクの「ミステリオーゾ」っていう変な曲やってるんだけど、本家セロニアスに比べて明快な感じ
いいのか悪いのか俺には判断付けられないけどさ
さて、そんなジョー・ジャクソン、ライヴでボウイのカヴァーを、俺の知る限り「"Heroes"」「Life on Mars?」「Scary Monsters」の3曲をやっている
物凄く意外
なんでなんだろう
ファンだったのかな
そんな訳で、最後にJoe Jacksonの歌うLife on Mars? をお送りします
Joe Jackson - Life On Mars? - Roma, 7 marzo 2016
おじいちゃんになったな
でも歌い方も声も健在だねぇ、最高、カッコいい