缶詰というものは、何か俺に強く訴えかけてくる形式の食べ物だ
いや、実はあんまり食べることはないけど
それでもよく口にする機会が多いのは、ツナとか赤貝とか焼き鳥とかサンマの蒲焼あたりの、ポピュラーどころかな
たまには貰いものでカニなんてのも
最近とんと食べてないけど、コンビーフなんてのは変な味ながら、クセになるなぁ
あと、20年ほど前の独身時代に、缶詰のオイルサーディンとニンニクの芽を炒めたものをドンブリ飯に乗っけて一味唐辛子をぱらぱらかけた「オイルサーディン丼」を毎日食べていた
テレビで誰かが紹介していた食べ方を真似たものだったが、何が良かったかって、オイルサーディンの缶詰ってところだ
だって「サーディン」って名前が北欧神話にでも出てきそうじゃない(ゲルマン系の言葉かな)
オイルサーディン、略して「オーディン」とか…
どこかへ遊びに行って、道の駅や名産品店に立ち寄った時など、スーパーでは売ってないような缶詰を見つけると買ってしまう
結構高かったりするが、せっかくだからと買ってみる
いざ食べてみると期待外れの場合も多々あるが、それはそれでいい
要するに俺は、「缶詰」というフォーマットが好きなんだな、たぶん
そして何だろう、魚や肉をタレや油漬けにして缶で保管するっていうコンセプトがいいんだ
それはどこかこうフェチにも似たような、あるいはロマンといってもいいような…
数年前には『缶つま』という本が出て、いろんな缶詰にちょっとひと手間かけた、面白いおつまみを沢山紹介していた
実際に作りはしなかったが、俺の中の料理人魂が激しく刺激されたものだった
と言いながら俺は酒をあまり飲まないし、料理もほとんどしないんだけど
でも料理に対する強い興味はあって、故に「魂」だけはあるんだよ、きっと(ホントか)
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もう30年以上も前の事だ、銭湯に行ったとき、さんまの蒲焼を食べながら体を洗っている奴がいた
臭いがしたとかじゃないけど、やめてくれよそんなこと、なんか気持ち悪いよ
ところで食べ終わった空き缶はどうしたんだろう
今頃になって気になった
あと缶詰の音楽といえば、パブリック・イメージ・リミテッド、1979年の超名盤『メタルボックス』だ
アナログ時代は45回転12インチの3枚組を缶ケースに入れて発売された逸品
あ、俺は普通の33回転の2枚組と普通のCD再発盤しか持ってないけどさ
仕事の日の昼メシは、妻におにぎりを作ってもらって食べているが、この前ふと思いついて、ニシンの生姜煮の缶詰をオカズに持っていこうと買ってきた
するとカップラーメンを持っていくのには特に何も言わない妻が、缶詰を持っていくのには何色を示した
まるで何もしない奥さんみたいじゃない、という事だったが、そうかな
どうせ仕事では順番に独りで食べるんだから関係ないよ、と持っていった
当然ながらいつもの通り、誰にも見られることなく食べたけど、悪かったかな
でも妻の言うその感覚は、よく分からないながらも何だか興味深い