ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

つぶれるまで 49:地方紙に掲載されて

社員全員が昨年11月いっぱいで辞めたが、会社は現在も社長独り残って存続している

年末に事務所へ行き社長と少し話しをしたが、破産手続きの金が春頃までは工面できないので、しばらくはこのままだという事だった

土日祝日以外は毎日事務所に来て何かしらやっているようだが、まあどうでもいい

 

ただもうずっと灯の消えたままの状態なので、地元の新聞社が嗅ぎつけたらしく社長が取材を受け、その記事が1月中旬に掲載された

根っこにある真実は書かれていず(社長が喋るワケないわな)、単に資金力が無くて売上低下を止められなかった、となっていた

事実ではあるが、我ら元社員としては当然ながら納得できる記事ではない

 

我が家ではその地方紙は取っていないので、そんな記事が掲載されたのを知らなかったが、県内では全国紙並みに読まれているので、早速いろんなところから連絡が来た

中には根掘り葉掘り聞こうとする野次馬もいて、何だかああいうのってイヤなもんだ

もう隠す必要もない訳で全てブチまけてもいいようなもんだし、ブチまけたい欲望もあるが、イザとなると説明するのがひどく億劫な気がしたのは、我ながら意外な感じがした

 

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12月から無職となって、正月過ぎまでは暢気な毎日を送っていた

失業認定だの何だのやってたら年末になっていたし、第一こんな時期に求職活動もないだろう、と

だから正月期間もダラダラと過ごしていた訳だが…

 

現在はモヤモヤした気持ちで毎日を送っている

ハローワークに行きはしているが、なかなか決められるものでもなし

最初は職業訓練学校みたいなところに行こうか、なんて考えていたが、今はすぐにでも再就職したいと思っている、、、あれば、だけど

 

1月中旬頃にはもう本を読む気持ちの余裕なんか無くなっていたし、音楽聴いたりしてもなんとなく心は晴れない

あまり買わないようにしようと思って、昔買った本やCDを引っ張り出してきている

まぁ、100円の本くらい買っても良さそうなものだけど…

 

新聞に会社の事が載った時に、20代の頃半年だけ勤めて辞めた会社の先輩からメールを貰った、暇だったら飲みに行こう、と

約2年ぶりくらいで会って色々話をした

今後の心配をしてくれて、でも何とかなるさ、とその心遣いが嬉しかった

 


レキシ - 「最後の将軍 feat. 森の石松さん」 Music Video+メイキング

最近レキシをよく聴いていた

森の石松さんとは松たか子のこと(夏帆ではない)

松たか子の歌もいいが、池田貴史(レキシ)の歌声が泣ける

(敬称略)

 

そんな昨今なのではあるが、そうそう俺は自らのこんな気落ちした状態を書きたかったのではない

会社の現状が新聞に載り、県内の人たちの一部に知るところとなったという事を書きたかったのだ

ネットにも僅かながらその事についての声も出ている

 

中には「ザマアミロ」的な事を書いている人もいて、まあ県内ではある程度名の知れた小売店だったから恨みを買っているのも仕方ないのか、とも思いながら、俺の事が書かれている訳じゃないとはいえ、やっぱりイヤなもんだよ

あと地元のプロレタリア系(?)出版社は、この度の閉店や十数年前の民事再生に対してやや冷笑的な記事を書いていて、腹が立ったわけじゃないが「お前ら労働者の味方じゃねえのか」なんて少し脱力した

そういう人たちって、会社経営者が痛い目にあえばそれでいいみたい

 

ただ、個人を離れて社会という観点に立てば、内部事情なんていうのは知りえないし関係ないので、ただ単にひとつの企業が経営破綻しただけなんだな、とつくづく思った

今までもこれからも、個人の思いなんていうのはある種の妄念であって、あまり深く考えてはいけない事だ、と改めて思い知らされた次第

でも、ま、失業して初めて感じたことや知ったことは、無事再就職できてから書くネタとして取っておこうと思っている