最近プリンスの『パープル・レイン』を聴いている
これは1984年の大ヒットアルバムなので、若い方も結構聴いたことがあるんじゃないだろうか
当時はそりゃもう大ヒット中だから、そこらじゅうから聞こえてきたものだった
とか言いながら、俺はそんなに好きでもなく、ふ〜ん、みたいな感じだった
何しろその頃はイギリスのインディロックに夢中だったから
はっきり言うとプリンスになんて全く関心を持てなかった
で、今になって聴いている訳だけど、かなり良いね、今更だけど
ま、今だからこう思うんだろうな
アルバム収録曲のほとんどが聞いたことのあるものだった
全曲シングルカットされたのってこのアルバムだったっけ
ま、そんなことはどうでもいい
今回は10代の頃に興味を持ったにもかかわらず、結局聴かずじまいだったものを試聴してみよう
果たしてそれはプリンスのように今聴いてもグッとくるものなんだろうか…
それでは以下に列挙していく訳だが、いずれも1980年代前半の日本のインディーズとなる
その当時はオフコースがものすごく人気だったし、松田聖子や田原俊彦や中森明菜なんかがまだ新米だったし、サザンは中堅の一歩手前みたいな時期だった
そんな訳で、では行ってみよう
カトラ・トゥラーナ
Katra Turana - Mortera in the Moonlight (1981)
風呂に入ってる時、「カトラ・トゥラーナ」という言葉が脳裏をよぎったから今回のこの企画を思いついたんだけど…何故だったんだろう
なるほど、こんな感じの音楽だったのか
女装して歌う人だっていうのは知っていたけど
面白い
ちょっとヘンリー・カウみたいな感じかな
すきすきスウィッチ [SUKISUKI SWITCH] - むだ (1983年)
ゆるいですね〜
バンド名もいい
でも、メジャーでなんか発売されるワケない音ですね
当時このバンドに興味を持ったのは、アルバムをソノシート5枚組でリリースしたからだった(1983年)
果たして高校生当時の俺がこれを聴いてどう思っただろうか
オート・モッド
AUTO-MOD - Requiem (1983年)
このふたつは当時の日本インディーズシーンではかなりの大物だった
リザードはこのアルバム、インディーズから出たんじゃないけど、たしか
オート・モッドには当時BOØWY(ボウイ)の布袋寅泰がギターで参加したりしていた
そうそう、BOØWYも その頃聴いたことなくて、見た目からバウハウスみたいな感じなのかな、と思って興味を持ってはいたんだけど…
まさかあんな感じで、しかもあんなに売れるとはねえ
いずれにせよBOØWY、いろんな意味で驚いたものです
グンジョーガクレヨン
Gunjogacrayon - T March (1980)
このふたつは坂本龍一も少し絡んでいた PASS というレーベルに所属していたから非常に興味を持っていたんだけど、結局聴かずじまいだった
突然段ボール、当時を強烈に思い出させるアレンジと音がいい
ギターがヤマハSGってのもいい
グンジョーガクレヨンのギタリスト組原正は坂本の『B2-Unit』にも参加している
メチャクチャかっこいいので、ここでは2曲貼っちゃいました
今はYouTubeで大抵のものを試聴できるようになっているが、当時は自分でレコードを買うなりしなければ、この手の音楽はラジオでもほとんどかからなかったし、周りに持ってる奴がいなかったら聴くことすらできなかったのだ
田舎にはそんなレコードを扱う店が無かったし
俺自身も初めて聴くものがほとんどで何だか無責任な感じだけど、まあいつもの一方通行ネタという事でお許しを…
(敬称略)