本は月に10冊読めたり読めなかったり
もちろん何を読むかによっても違ってくるし、心の余裕の問題にも左右される
何冊読もうなんていう目標は設定していないし、本の虫でもないので読書時間を今以上増やそうとも思っていない
ま、たいしたものを読んでる訳ではないけど…
基本的には始めから終わりまで読む
読んだら読みっぱなしで、細かなところは忘れてしまって、ぼんやりとした印象しか残っていないのがほとんどだけど、別にそれで構わないと思っている
あくまで興味や楽しみで読むのであって、勉強のために読むのではないのだ
小説はほとんど読まなくなってしまった
それでもたまに無性に読みたい気持ちにはなる
でも、じゃあ何を読もうかとなるとアレコレ迷って結局読めなかったりする
読書という行為は、どうしても気分や体調に左右される
ところが、どんな状態でも行けるのが個人的には書評集
大抵は寝っ転がって読むんだけど、あっという間に読み終えてしまう
だからこの手のものをブックオフなどで100円200円で見つけると即買いするのだ
先月はそんなのを2冊も読んでしまった(しまった、ってことはないけどね)
ひとつは『臨床読書日記』(養老孟司)
養老孟司の書評集というのは今回初めて読んだんだけど、何だか俺の中に眠っている「理系」に対する憧れを刺激されて面白かったし、他にもあるようなので見つけたらまた読んでみようと思った
一方、『必読書150』は結構イヤミ臭くてどうなのって感じだけど、そもそもの趣旨がそんなところにあるので、まあ「お勉強」にはなるのかな
とりわけ中村真一郎の書評集が好きだった
調べたら新潮社で7冊出ていて全部読んでいるし、他の出版社からも幾つか出ていて、そちらもせっせと読んでいた
中村真一郎を知ったのは堀辰雄を読んだから(中村は堀の弟子みたいなものだから)
堀辰雄もこちらの読書欲を刺激する人で、もちろん『風立ちぬ』とか『菜穂子』なんかも読んだけど、好きだったのは『リルケ雑記』とか『プルースト雑記』などのエッセイ
こんなのが原因で文学史に興味を持ったのだ(たぶん文学そのものよりも)
ところで、そんな「本の本」みたいなのを好むっていうのはどうなんだろうか
何しろあれは本のカタログみたいなものだから「読書」とはまた違うような気はする
読んでもいない本を読んだような気になるところがミソというか何というか…
(敬称略)