今や春休みの恒例となったが、家族で近県の温泉地へ一泊旅行してきた
今年は息子の受験合格もあったので、何となく気持ちも晴れやかだった
何しろ公立に受からなければ(つまり何かと高くつく私立ならば)、今回の温泉旅行は無かったからだ
俺も、普段抱えている諸問題に心を悩ますことなく、いつも以上にのんびりできた
本当ならここで温泉旅館レポートなどをすべきところではあるんだけど、何しろ当ブログでは勤め先の危機的内情に触れているため、そういったローカルな話題を書くわけにはいかない
いくら読者数が少ないからって、ね、一応
なのでここは、俺が温泉につかりながら考えていた事を書いてみよう
時期的に、学生の卒業旅行的な団体やカップルが目立った
近くに大きな街があるのも理由のひとつかもしれない
毎年のように行っている、比較的田舎の温泉旅館では家族客が圧倒的多い感じだが、今回は若い男女が目についた
可愛らしい女の子が彼氏とふたりで晩ご飯を食べている
「お前らこれから…」
なんていうお下品な事を言うのは、やめておいて
ちょっと気になったのは温泉入浴での事
大学生らしき若者が10人くらいで先客としていた
さほど大きくもない露天風呂を彼らがぐるりと囲んで談笑している
露天なもんだから、のぼせもせずいつまでも陣取っているのだ
俺も露天でのんびりしたかったが、何だか気まずくてその時は結局行かなかった
迷惑っちゃ迷惑なんだけど、でも彼らは大騒ぎなどしている訳ではない
だから俺が気にせず入って行けばよかったのかもしれない
誰か行くのかな、なんて様子を伺ってたけど、誰も行かない
せめて4,5人くらいなら問題なかったけど、10人くらいの仲間でいられるとね
で、その時思った
もしこの団体が外国人だったら、たぶん俺は「失礼しまぁす」みたいな感じで行ってるんじゃないかな、と
でも何で外国人ならOKと思ったんだろう
同じ日本人という「近さ」が嫌なんだろうか
あるいは日本における外国人に対して、「ホーム」というアドヴァンテージからなのだろうか
もうひとつ
俺は中程度の近視で、視力でいえば0.1の視標が見えない程度だから、メガネをかけている
昔はコンタクトレンズを使用していたが、40歳頃にちょっとした目の病気になったのをきっかけに、メガネを常用するようになった
まぁ、そんな事はどうでもいい
そう、問題はメガネだ
温泉でメガネをどうするのか、という問題
以前はメガネを外して入っていた
でも裸眼だと、せっかくの露天風呂の楽しみが半減するから、一昨年辺りからメガネをかけて入浴している
ところが他の人を見てみると、メガネをかけて入っているのは極少数派である
目が悪い人の多くは、着替えを入れるカゴにメガネを置いて入浴しているようだ
ひょっとして俺はマナー違反なんだろうか、なんて考えてみた
風呂でメガネをかけて、何ジロジロ見てるんだ、なんて思われているのかも
いや、待て
じゃあ元々目のいい人は、ナチュラルにジロジロ見てるって理屈になるじゃないか
違うよね、俺も違うよ
ただ家の狭い浴室ならまだしも、せっかくの大浴場だよ、しっかりした視界で楽しみたいよね
目の悪い人のほとんどは、それを我慢しているという事なのか
それともただ温泉につかれりゃそれでいいという事なのか
露天風呂でも、それでいいのかい
俺はそりゃ嫌だね
いや待てよ
ひょっとして全裸にメガネ、というのが問題なのか
他の例でいけば、全裸に靴下とか、全裸にネクタイとか、そんなタグイだと…
いや案外、温泉成分のメガネへの悪影響が理由だったりして
あるいはサウナなどの高温とか
なるほど、そんな事もあるのかもしれない
でも俺は当分「メガネ派」で行こうと思っている
そのうちにテレビやネットなどで、温泉入浴時における「メガネ派」の非常識についてとか、「メガネ派」の間抜けさについて、などと盛んに言われ始めたらやめることにしよう
それまでは皆さん、ヨロシク