先日、勤務中にパートさんと会話していたときの事
その人、前世や輪廻をどこかで信じているというのだ
なるほどね、以前そんなテレビ番組もあったし、結構そんな事言う人いるね
かの『源氏物語』なんかでは、何かっつうと「前世」だのなんだの言ってて、当時の貴族社会ではそれだけ仏教の世界観が強かったということなんだろうな
末法思想とかね
その根拠はどこにあるんだ、と言いたくなるけど
いや、我々の生きているこの世もずっと「末法」のままなのかもしれないけどさ
霊感があるとか強いとかもよく聞く
金縛りにあったあわない、とかね
占いにお金使う人もいるし
何でもかんでも血液型に還元してしまう人も少なからずいる
さらには天国や地獄はあるのかとか、神は存在するのか、とか
ヴォルテール先生が言うには「神が存在しないなら、神を作らなくちゃなるまい」だって
なるほど、上手いこと言うもんだね
ただ俺そんなに科学的でも合理的でもないけど、その手の話はバカバカしいと感じる方だ
死んだらそれで終わりに決まってる
死後の世界なんか無いよ、「無」だよ、「無」
しかもその「無」は宗教的な「無」じゃなくて、物理的な「無」なんだ
第一、死んでも終わらないなんて、真っ平ご免だ
…なんてことは言わないで、その手の話にもお付き合いはするけど
ところで、どんな本屋でもまあまあな規模の「精神世界」コーナーがあるのは、それだけ需要があるってことなのか
いやそんな俺でも、死ぬまでにはスウェーデンボルグの『天界と地獄』は読むべきだろうか、なんて思ってはいるんだけど
ちなみに俺の妻は、霊魂や心霊やお化けを信じている節があり、だから俺のことを「人の心を持っていない奴」という(ただし彼女、「霊感」は全く無いそうだ)
そんな俺は、宇宙人の存在の可能性は限りなく低いにしてもゼロではないと思っているが、妻は宇宙人は絶対にいる訳がない、と断言する
そんなことを言う奴は幼稚なだけなんだ、と
いやいや、宇宙人の方が心霊などよりも存在する可能性はまだ高いと思うけどな
余談だが、もう10年以上前にテレビで珍しくUFOの特集をやっていて、UFOの映像が沢山流されていたが、撮影されたのがほとんどメキシコで、その時以来俺はメキシコってのはそんな「愉快な」人達の多い国だ、という偏見を持ち続けている
先月話題になった、中国人医師がゲノム編集した子供を誕生させたという件、どうなったんだろう
ま、遅かれ早かれこんな事になるだろうとは何となく想像できた訳で、何十年か前には「クローン牛」が誕生しているし、「遺伝子組み換え」食品だのが問題になったりしているし、あとは次は人間だろうな、と
当然ながら世界中から沢山の批判があったようだ
後遺症のようなものに対する技術的な問題と、子孫はどうなっていくのかという倫理問題がまずは大きいとは思うけども、いわゆる「神(創造主)への冒涜」といった宗教的問題もあるだろう
でも科学の進歩のためには、タブーの侵犯がどうしても避けて通れない部門があるだろうから、今後も実験され続けるだろうなぁ
ただ報道で耳にして、何だかなと思ったのが、原理的には遺伝子を編集操作することで思い通りの人間(あるいは生物)を作りだすことが可能であり、その上で誕生した人間を「デザイナーベビー」と呼んでいた事
そうなってくると、さすがにグロテスクな様相を呈してくる
ほとんど『家畜人ヤプー』の世界じゃないか
でもこれで日本も人口減少問題から解放されるのか
どんどん人間を作って、きちんと管理していれば大丈夫、とか
それよりレプリカントの方が、使い勝手がいいのかな
ああ、人類をどうしてしまうおつもりなのですか、神様…