ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

島田紳助の金言

島田紳助が芸能界を引退して七年になるらしい

俺は好きだったが、嫌いだという人も周りには多かった

嫌いな理由は、まあ分からないでもなかったけど

 

今朝ネットで「62歳 島田紳助 隠居生活を語る」なんていうデイリー新潮の記事を読んだ

芸能界復帰のつもりもなく、悠々自適の毎日なようで、実に羨ましい

 

 

昭和55年(1980年)の「漫才ブーム」の頃、俺が好きだったのはツービートと紳助竜介だった

一度『オレたちひょうきん族』でビートたけし島田紳助が組んで漫才をやったのを見たが、予想に反して二人ともぎこちなくて、アレっと思ったものだった

 

あの二人そんなに仲が良くなかったらしい

上記のネット記事でも少し触れていたし、紳助引退直後にたけしの紳助批判発言が週刊誌に載ってたこともあったな…

 

 

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という訳で本題

いつだったか、テレビで島田紳助が言ってたことに、なるほどと思った

それはもしかして著書なんかにも書いてあるのかもしれない(が俺は知らない)

だいぶ前の事なので記憶が曖昧なんだけど、ざっくり言うと以下のような内容だった

 

お笑い芸人の面接(オーディション?)ではいつも、最近面白いと思った事を話すよう要求するという

それで、その芸人の才能を判断するらしい

 

話の運び方を見るとのことだった

確か「話す順番」と言ってたような

言葉選びのセンスや話し方も大事だが、やっぱり話の組み立てが基本だろう

最近面白かった事っていうテーマもミソだと思う

話術とは畢竟そこに尽きるのかもしれない

 

翻って考えてみると文学も音楽も、要はそこなんだということ

平凡な三面記事をネタにしたり、なんてことのない一日を語る事でも傑作は生まれるし、音楽に至っては十二音の組み合わせの中でどうにかしなければならない

 

それは才能なのか、訓練なのか

そのどちらでもあるだろう

そして島田紳助はそれをよく知っていたということだ

 

お笑いは、スポーツとはまた違った意味で、結果がはっきりと出る、残酷なジャンルだと思う

文学や音楽のように、「芸術」や「前衛」に逃げられないから余計に大変だ

 

子供がもし芸人を目指すなんて言ったら、俺は徹底的に否定するつもりでいる(ひどい親かな)

今のところ、幸いそんなこと言ってないからいいけど

 

(敬称略)