ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

明智光秀の子ども向け伝記がある

例によってブックオフを冷やかしていたら、講談社の子ども向け伝記シリーズの中に明智光秀の巻(浜野卓也著)を発見、驚いた

 

明智光秀って織田信長を裏切った男として有名な訳だから、偉人伝のシリーズに取り上げられるのには少し違和感がある、と思ったのだ

 

俺自身は歴史マニアでもなく、せいぜいが教科書程度の知識しかないので偉そうな事は言えないが…

ま、¥108でもあることだし早速買って一読

果たして、本能寺の変の真相やいかに…

 

 

著者の解釈としては、天才的だとはいえ悪逆非道の信長に天下を取らせる訳にはいかない、という「教養人」光秀の判断だったという事のようだ

なるほど

でも定説でも有力説でもなさそうだし、やっぱり子ども向けとしては相当異色だ

たぶん他の出版社では出てないんじゃないかな

面白かったけど

 

 

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ところで、この本を読んで初めて知った事がある

俗に「天海説」と呼ばれているようだが、要は光秀は死んでおらず、後に天下人家康の相談相手、天海僧正となったというもの

 

こういう民間伝承というのは面白い(都市伝説的なものというべきか)

義経ジンギス・カンチンギス・ハーン)説とか、義経北行伝説とか

高木彬光の『成吉思汗の秘密』なんか面白かった

特に「吉野に成りて水干を思う」、なんてよく考えつくもんだなと思った

 

それと昔、北海道苫小牧から帯広まで車で行った時、義経が立ち寄った場所ってのが何箇所かあって、そんなバカなと思いながら、なんとも言えない興奮を覚えたものだった

 

 

そういう意味では、刑死したイエス・キリストが蘇ったなんていう『新約聖書

それはキリスト教にとっては大前提みたいなものになっている訳だから、そこを疑問視したりするのはやや憚られるけども…

 

あと、『聖書』の外典や偽典などと呼ばれている文書が多数あって何だか妖しい魅力がある

例えば「福音書」なんてのは『聖書』の「正典」では四つだけど、古代からかなりの数の「福音書」が作られているのだ

 

処刑されたのは実は身代わりで、本当のイエスは日本まで遥々やって来た、なんてのはさすがにあんまりだと思うけど

 

 

歴史の裏側だの陰謀論だのにはあまり深入りするべきではないと思いながら、この手の話はとても面白い

 

 

明智光秀といえば思い出すのが、俳優の故・天知茂

明智小五郎の役で有名だったので、中学の時の小テストで明智光秀と解答すべきところを、うっかり天知光秀と書いてしまってバツをもらった

たいして面白いオチではないが記しておく

 

 

(敬称略)