本や音楽(ロック)のタイトル付けは、センスがモノを言う
仮に中身がとても良くても、タイトルがまずいと読者やリスナーに届かないし、ヘタしたら手にも取ってもらえない
音楽なんかはそれでも、そんなにハンディキャップとはならない気もするが、本となるとかなり影響があるんじゃなかろうか
目に余る例としては二、三挙げるに留めておく(個人的見解)
これらの本は読んでいないので、内容をとやかく言っているのではないので、念のため
まずは「へたな人生論より〇〇」というシリーズ、これ結構売れてるんだか、文庫でまで出ていて、よく目につくけど、タイトル見るだけで不快になる
売れてるってことは、内容がいいのでしょうかね…
あと似たもので、「△△するなら(したいなら)、XXしなさい」という、超上から本のシリーズ
これもよく見かけるタイプだが、そんなにアピールするタイトルなのかな
「先生、教えて下さい」みたいな気になる人が多いのかしら(今回便乗してみました)
そして、考え直した方がいいと思うのが、例えば某経済学者による「アホノミクス」みたいな、対象をアホバカ呼ばわりするもの
こういうタイトルは反○○の人向けの会報にしかなっていないんじゃなかろうか
きちんとした批判したいのなら、もっとちゃんとしたタイトルでアピールして、広く読んでもらう努力をしなければいけないと思うが、どうなのか
これじゃヘイト本と変わらんじゃないか
もっともこの本の場合、経済学っていうのは所詮、当たるも八卦当たらぬも八卦ってものだからこれでいいのかもしれないが(ちょっと言い過ぎかな…)
どうか編集者の方々には常識を弁えた仕事をして欲しい、と部外者ゆえ遥か上から提言申し上げる
という訳で個人的なベスト・ネーミング作品を列挙していきたいと思うが、ロックでの筆頭は何といってもローリング・ストーンズという事になるでしょう
Jumpin' Jack Flash
Gimmie Shelter
Sympathy for the Devil
などなどで他にも沢山あるのだが、非常に上手いというかカッコいいというのか、なんかタイトルだけでもう名曲の予感がする(そして実際に名曲)
タイトルのカッコよさに関しては、ビートルズはストーンズに負ける
もちろん
A Hard Day's Night
Let It Be
Strawberry Fields Forever
などの素晴らしいタイトルは色々あるけれども、ストーンズの方に軍配があがる(あくまで個人的見解ね)
個別には Moonage Daydream だとか Teleglam Sam だとか Re-Make/Re-Model だとか The Man-Machine だとか Solid State Survivor だとかがまず思い浮かぶ
続いて、本のタイトルで好きなのが「〇〇物語」になっているもの
宇津保物語
浜松中納言物語
今昔物語
などの類いだが、要は日本の古典文学、とりわけ王朝文学と呼ばれるものに多くあるタイプだ
他にも谷崎潤一郎に「乱菊物語」なんてのがあるし、死ぬ前に澁澤龍彦が構想していた次回作は「玉蟲物語」というものだった
あと心惹かれるのが
サラムボー
ザディーグ
ガルガンチュワとパンタグリュエル
トリストラム・シャンディ
みたいなカタカナの人名のもの
これには更に「物語」をつけることも可能で、そうなるとますます楽しいかもしれない
どれも内容はさて置き、タイトル見ただけで必読書のような気になってくる
そんな訳だが、終わり方を見失ったため終了…