ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

本当にそれは教養なのか そして佐藤優は凄いという事

幸か不幸か、教養の有無を問われる環境で暮らしていないので、気楽なものであるはずだが、テレビを見てもネット記事を読んでも、教養だなんだと五月蝿く感じる今日この頃

教養を強要するな、と…

 

 

さて、たまたまネットで見かけた「ビジネス・エリート」向けだという記事

一流のリーダーには教養が求められ、そのためにはまず自国の歴史の知識を、という内容だったが

それが何だか変で面白かった

 

ある会社のお偉いさんが秘書の女性に向かって、宮本武蔵が日本社会にどんな貢献をしたのか知っているかと問われて答えに窮したところ、翌日その秘書の机に『五輪書』が乗っていたという

 

それは外国人エグゼクティブに、日本の歴史的人物のなかで誰が好きかと質問をすると、大半の人が口にするのが『五輪書』の宮本武蔵だいう事からの問いかけだったようだ

そしてそこに、自国の歴史を知らないのは恥ずかしい事であり、それでは教養人とはいえないのだ、という教訓が結論として続く

 

なるほど『五輪書』は各国語に翻訳されているらしいから、それによる何らかの影響が日本にあるのかもしれない

 

でも、「ビジネス・エリート」相手の記事なんだから、『五輪書』は各国語に翻訳されているビジネス・パーソン必読の文献だと肝に命じておく事、とでもした方が良くはないか

それに宮本武蔵って日本社会にはそんなに影響与えてないと思う(吉川英治の『宮本武蔵』の影響はあると思うが)

 

 

更に同じ記事の中の「教養を持つ人」と「教養を持たない人」の違い、とかいうエピソードっていうのがまたすごい

 

あるプロジェクトが終わり、そのプロジェクト・メンバー30人ほどで打ち上げしていた時のこと、お偉いさんがメンバーに「神風」の説明を求めたところ誰一人満足に答えることができず、唯一きちんと「元寇」のところから説明できたのが入社2年目の女子社員で、おかげで次のプロジェクトに大抜擢された、という話

 

そのお偉いさんは外国人なのかどうかは不明だが、なぜ「ビジネス・エリート」が30人もいて、誰一人「神風」の説明ができなかったのかが不思議

そしてその女子社員もそのことだけで大抜擢って

一体この集団はどんなレベルの人たちなのか

 

事実を基にした記事なのかどうかも不明だが、この程度なら中高生でもザラに知っている事である

教養を高めるというのであれば、そんな基礎知識、基礎学力は大前提だろうにと思うが

 

失礼ながら、登場人物ばかりか記事を書いている人にも、あまり教養があるようには感じられなかった

 

教養だなんだ言っても結局この手の安いお説教がほとんどで、あとは物知りクイズの話ばかりのような気がしてならない

教養とはこの程度のものなのか

 

 

いや、こんな揚げ足取りみたいな事を書いている俺もかなりイヤらしいが、そんな俺自身は無学無教養な人間なので、決して上からの意見ではないから、どうかお許し願いたい…

 

 

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

 

佐藤優(さとうまさる)という人がいる

「知の巨人」なんて呼ばれて、とにかく読書量がもの凄く、勉強が趣味みたいな人

以前に著書『読書の技法』を読んだことがあるが、あれはむしろ「勉強の技法」だった

 

個人的には「教養人」というのは、どんな疑問にも答えてくれて、あらゆる事を話題にできる人ってイメージだが、佐藤優も多分そんな人なのだろう

 

でも佐藤優って「教養人」って感じしないんだよな、なにしろ「勉強人」ってイメージが強過ぎるから

例えば、音楽史には詳しくても音楽なんか聴かなそうだし、仮に聴いてもモーツァルトだけとか、あと文学作品も大量に読んでるみたいだけど、単なる情報処理になっていそうだ(こちらの勝手な想像ね)

 

 

改めて「教養」って何だろうかと、取り敢えずネットで検索してみたが、今更ながらの説明ばかりで、あとはビジネス書の世界に突入…

そしたら当ブログ冒頭で触れた記事が出てきて、振出しに戻ってしまった

 

(敬称略)