ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

中二病を患って天命を知る

先日我が家で中二病の話になった

息子が今まさに中学二年生で、まあ比較的素朴な質ではあるが、それでもさすが中二だけあってか、本人だけで周囲にはよく分からないコダワリが発覚、「あ、中二病だ」となったのがキッカケ

そこで「いや、実はお父さんは中二病に罹って治らないまま50過ぎちゃったんだよ」という訳だ

 

それにしても中二病とはよく名付けたものだと感心する

調べてみると、伊集院光のラジオ番組での命名との事だが、まさしく言い得て妙、伊集院光恐るべしだ

 

昔、どこで読んだのかは記憶にないがデヴィッド・ボウイが「14才になったら、もう親の言う事なんか聞かないよ」と言っているのに妙に感心した覚えがある、そしてイギリスでもそうなのか、と

もちろんこの発言は中二病に関するものではないが、中二病的なものも射程に入っているのではないか

 

 

俺が中二病をこじらせてしまった直接の原因は何よりYMOだと思っているが、あとは以前にも書いた『フールズ・メイト』(ニューウェーブ専門誌)購読の影響もあるだろう

マイナーなバンドを好んで聴く事が既に中二病的だし、おまけにあの雑誌の読者ページには当時の俺ですら辟易してしまうレベルの重篤中二病患者であふれかえっていたから、少し感染してしまったところがあったかもしれない

 

 

s-giraffeman.hatenablog.com

 

 

 

読書もそれまではもっぱら江戸川乱歩横溝正史ばっかりだったのに、何がキッカケだったのか太宰治とか三島由紀夫なんかに移り、更にはカフカとかニーチェとか、あとナチスについての本とか、分かっても分からなくても一生懸命に読んだりしてたのは、今思うと中二病的症状だ

 

で、そんなのに影響されてのキャラ設定にも腐心していた

俺は小学校の頃からずっと騒がしく落ち着きが無くていつも先生に叱られている生徒だったが、無口なひねくれ者を演出し始めて、高校を卒業する辺りまでそれを続けていた

もっとも高校の頃、学校で子供じみたイタズラをして、それがちょっとだけ問題になり犯人探しになった時、真っ先に疑われたのが俺だったから、そのキャラ設定は大した成果を上げられなかったという事だが

 

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ネットの記事で自己診断してみると、まあまあ当て嵌まる項目がいくつかある

根拠のない万能感だとか、深夜の徘徊だとか、バンドを組むとか…他にもあったけど恥ずかしいからあとは割愛

 

だいたいにおいてミュージシャンとか学者の殆どが中二病にしか見えないから、そういう事に入れ込んでいると病が悪化する一方なのだろう

 

ミュージシャンや学者っていう連中は、良くも悪くも人間的成熟が止まってしまったとしか見えなくて、それが好ましい感じがする人なのかしない人なのかの違いで、その人への評価が変わる

好ましいタイプでは、わが敬愛する坂本龍一なんかその典型だし、最近知ったけど山下達郎もかなりな感じがした

 

一方、芸人や俳優はあまり中二病的に見える人がいないようだが、それは彼らがいろんなところに忖度しながら活動をしてきた「大人」だからなのか(これは偏見か)

あと文学者はあまり中二病的に見えない人が多いと思うけど、どうかな

 

 

ところで一番問題視しているのは、50過ぎの一般人たる俺が現在でも中二病的メンタリティが治っていないという事

14才位から今に至るまで何だか地続きというか遠い過去の様な気がしないのもどうかと思うが、それ以上に、いい歳していつまでも若い頃の青くさい心理や思考がこびりついて最早どうにもならなくなっている事への軽い絶望感だ

 

みんなそんなものなのだろうか

家族と一部の気心知れた昔からの友達以外には、わざわざ自分の未熟さや恥をさらすみたいだから自分から話題にする気はない~なぜ「軽い絶望感」を抱くのかは自分で分ってる訳だし

 

もちろん「いつまでも少年の心を持ち続ける」みたいな一頃流行った無邪気な戯言を聞きたいわけではない

 

ところでこんな歳の者に対しても中二病と呼ぶのか、呼んでいいのか

老児(ろうに)病とでも名付けた方がいいのだろうか

 

ま、結論としては中二病でも何でもいいけど、子供たちには逞しく生きて行って欲しいね

 

 

(敬称略)