ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

新春ブックオフでの買い物 あるいはピエール・バルー『サ・ヴァ、サ・ヴィアン』ボーナス・トラックの謎

休みの日は必ずブックオフへ行く

日によっては2、3店舗ハシゴするのだが、我が家ではそれを「パトロール」と呼んで呆れている

店員にも「また来た」と思われているかもしれない

ああ恥ずかしい

 

それはそうと新年早々ちょこちょこ買ってしまった

 

買った内容は以下の通り

まず本では

君たちはどう生きるか吉野源三郎)、恋する「小倉百人一首」(阿刀田高)、証言その時々(大岡昇平)、オリエント世界の発展(小川英雄・山本由美子)、インドで考えたこと(堀田善衛)、中国史十話(植村清二)、イスラームと世界史(山内昌之)、勝海舟捕物帖(坂口安吾)、夏目漱石を江戸から読む(小谷野敦)、ソルジェニーツィンの眼(木村浩

 

CDでは

サ・ヴァ、サ・ヴィアン(ピエール・バルー

ブラジル’65(セルジオ・メンデス・トリオ)

アズベリー・パークからの挨拶(ブルース・スプリングスティーン

 

 

本は文庫新書でどれも¥108、CDは¥280、大した金額ではないからいいようなものの、絶対に読まずに終わる本が半分以上になるだろう

ああ情けない

 

それでも本、CD共に良い買い物ができて非常に満足している

今年はいい事あるかな

 

 

これらの本の中からは阿刀田高山内昌之のを現在読んでいる

和歌の知識が全く無いので、とりあえず百人一首からと思っていたところだったから、阿刀田高の案内ならと思って手に取ってみた

さすが阿刀田の語り口は分かりやすくてサービス精神旺盛だ、これは入門書を読む前に読んだらいいと思う、歌の解釈はもちろん旧かなの読み方まで、至れり尽くせりだ

そこまで説明を受けてもなお、歌や詩は「だからどうした?」って事になってしまうのは仕方ない、こちらの無教養のせいだろう

ポエジーと言うものは、若い時からの訓練がものをいうのだ、なに今に沁みてくるさ

 

あと山内昌之の方は、1999年刊で9.11前のものだが、あとがきに「イスラームという切り口で歴史を見る」と書かれていて、現在なら類書は沢山出ているが、この新書はパラパラとめくってみたら歴史や政治ばかりじゃなさそうだったし、実際20世紀末の中央ユーラシア、中東、ロシアのイザコザなどよく分からないが、そんなところは飛ばしてしまって、それでも何となく飽きずに半分くらいまできた、まあエッセイだからさ、気楽に、ね

歴史や政治を抜きにして今イスラームも何も無いんじゃないのって声もあると思うが、この本の中に転がっている自分にとっての新情報みたいなものの方が面白い

ここにそれを書いてもいいけど、「お前そんな事も知らなかったのか、いい年して」なんて言われたくないから伏せておく…

まあ俺はノート取ったりして読むわけじゃないから次から次と忘れちゃうけどね

 

あとはCD

セルジオ・メンデス、ロック寄りのラテンって印象を持っているが、このアルバムはジョビンの曲が3曲などボサノヴァ色強し

 

スプリングスティーンのは、これがデビュー・アルバムで、この中からボウイが2曲カヴァーしている

こういうアメリカン・ロックは元々得意ではなく詳しくもないが、言葉数の多い歌詞をまくし立てるように歌うスプリングスティーンはカッコいい

 

 

Ca Va Ca Vient

 

残るはピエール・バルー、フランスの歌手兼俳優で、有名な映画『男と女』に出演しているが、更に日本ではYMO高橋幸宏が大ファンで、初アルバム『サラヴァ』はピエール・バルー『男と女』の挿入歌「サンバ・サラヴァ」からとったものだという事はYMOファンなら殆どが知ってる筈の、そんな特別な後光が差している人だ

とは言いながら、せいぜい『男と女』と’83年高橋幸宏らと作った『ル・ポレン(花粉)』を聴いていたくらいだったんだけど

 

 

さてこの『サ・ヴァ、サ・ヴィアン』、’71の作で、フレンチ・ボッサ、フレンチ・ポップというよりはシャンソン色強しだが、そんな事よりボーナス・トラックの「Le naufrage(遭難)」という曲に軽い驚き

リズム・マシンが使われていて、それだけでなくシンセでのバッキング、ベースもシンセなのか、それともフレットレス・ベースの音なのか、ひょっとしてエレクトーンだったりするのか、テクノって感じじゃないけど、エレポ(エレクトリック・ポップ)っぽくて、’71年作って感じがあまりしないし、そもそも’71年前後の録音なのか、調べてみたけど詳細は不明なまま

もし’78年頃のものなら別に驚きもしないが、じゃあ何故この’71年のアルバムのボーナス・トラックに入れたのか…

ああ気になる

 

(敬称略)