ぱらの通信

思い付きと思い込みの重い雑感集

音楽

かわぐつとじどうしゃ ドレミファブックの思い出

世界文化社から出ていた『ドレミファブック』という、レコード付き絵本をご存知だろうか 調べたところによると昭和44年出版のようだ(当時俺は四歳だったということになる) 全21巻、レコードA面に童謡、B面に童話を収録 俺はこの『ドレミファブック』によ…

ナイアガラへの旅

最近は大瀧詠一を繰り返し聴いていた とは言っても『Best Always』というベスト盤なので、大瀧塾の門前でウロウロしている状態に過ぎないが ミリオンを記録した大ヒットアルバム『ア・ロング・ヴァケーション』の曲は何となく大体知っていたけどそれきりだっ…

バブルだけではない1980年代の貴重な証言

香山リカ2008年刊行の『ポケットは80年代がいっぱい』をようやく入手した 現在絶版だからレア本だって訳じゃないだろうけども、なかなか安く出ていなかった ご存知、香山リカは精神科医で、沢山の著作があり、またテレビのコメンテイターとしても活躍してい…

反時代的妄言(謙虚に)

東京都独自の受動喫煙防止条例案が可決・成立した 国の規制よりも厳しい内容だそうだが、タバコを吸わず、東京在住でもない俺にしてみれば、さしあたりどうでもいい事だ タバコを嫌う人は、煙がぽわ〜んと臭ってくるのも嫌だろうから、どんなに規制を厳しく…

坂本龍一と Miles Davis "Quiet Nights"

マイルス・デイヴィスがギル・エヴァンスと共作した Quiet Nights (1962) が500円だったので購入した 有名なジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンスなんて人がいるので紛らわしいが、ギルの方も同じくピアニストで、また兼アレンジャーである(実はなんと、ビ…

Technopolis “Tokio”変遷史

東京=Tokyo=Tokioを、一般に認知させたのは、沢田研二かYMOであるという事に、恐らく誰も異論はないだろう(アイドル・グループTOKIOよりずっと前の話) YMOは坂本龍一作「Technopolis」を「ト・キ・オ」と、ヴォコーダーという機械によるロボット・ヴォイ…

甘いメロディ 親しみやすい旋律

俗に言う「甘い」あるいは「親しみやすい」メロディーというものに、長らく偏見と抵抗があった いいなと感じても、一方では「やりすぎじゃないか(甘すぎじゃないか)」とか、昔は考えていた メロディーが「甘い」「親しみやすい」と感じるのは、要するに、…

タイトル考 手に取って欲しいならタイトルは死ぬ気で考えなさい

本や音楽(ロック)のタイトル付けは、センスがモノを言う 仮に中身がとても良くても、タイトルがまずいと読者やリスナーに届かないし、ヘタしたら手にも取ってもらえない 音楽なんかはそれでも、そんなにハンディキャップとはならない気もするが、本となる…

5.21騒動 1983年のEP-4

ふと気付いたら5月21日が過ぎていた、なんて事だ 漫然と日々を過ごしてると、とんだ失策を犯してしまう というのは、5月21日のブログにはEP-4の事を書こうと思っていたからだ ああ、悔やんでも悔やみきれない さて、そもそもEP-4ってナニ?って話だが EP-4と…

追悼 木下忠司〜特捜最前線の世界

先日の4月30日に作曲家の木下忠司が亡くなった 実はその訃報をついさっき、ネットで見つけたのだが、なんと102歳であったという事に驚いた もちろん、結構な高齢であろう事は想像していたが、まさかそれ程とは 追悼などと言いながら、ほとんど木下忠司の事は…

カヴァー曲が多過ぎる⁈

10年以上前から思っている事ではあるが、最近カヴァー曲*1が多すぎやしないだろうか とりわけテレビCMで使われている曲のカヴァー曲比率が高いように思う あれらはオリジナル曲ではダメだったのか あと、カヴァー・アルバムなんていうものも多く出ているよ…

カメレオンズやフェルトのことなど あるいは近所住まいの見知らぬ同志

会社はどうにか3月も乗り切った ここまで来れば6月までは行けそうな気配がする 何だかこの半年間、ツブれるツブれるといい続けてきたにも拘らず、こうしてまだ会社が存続していて、まるで「ツブれるツブれる詐欺」になってきたみたいだそれに関してはお詫び…

大村憲司の『春がいっぱい』CD版を遅ればせながら遂に入手しましたの巻

大村憲司のギターが好きだ もちろん好きなギタリストは他にも沢山いるが、技術・音色・音楽性などなど総合的に考えると大村憲司がナンバーワンである YMOのサポート・メンバーだった頃は俺が中学生の時で、リアルタイムで夢中になっていたから尚更なのだが、…

大貫妙子の意外性についてのあれこれ

昨年はビーチボーイズに開眼し、その余波でシュガー・ベイブもよく聴いた そして更にその余波で大貫妙子の’76年のソロ・デビュー盤から5枚位をまとめて集中的に聴いたものだった いやあ、とても良かった ところで1978年の曲に「じゃじゃ馬娘」というのがある…

ジャズについて俺が知っている二、三の事柄を語ってしまいました〜チャールズ・ミンガスに触れて

この前チャールズ・ミンガスの5枚組を購入した 5枚組といっても¥1500程度の廉価版だが その中に「Oh,Yeah」(’61年)というデヴィッド・ボウイ推薦のアルバムが入っていたからだ ボウイは熱心なジャズ・ファンであり、最後のアルバムでもジャズを使った位だ…

中西俊夫の命日に因んで

2月25日は、昨年食道癌で亡くなった元プラスチックスのヴォーカル・ギターにしてイラストレーターでもある中西俊夫(Toshi)の命日だった 享年61歳 闘病生活がSNSで公表され、治療のためのチャリティ・シングルの発売などもあったようだが、それを知った…

内田樹とアルベール・カミュ

カミュの代表作『異邦人』はここ何十年間ずっとベストセラー状態だそうで、今更誰かに持ち上げられなくとも、当分はこれからも新しい読者を増やして行くだろう この『異邦人』を読んで、世界の不条理を想い、また自分を異邦人と感じて、それがどの程度リアル…

新春ブックオフでの買い物 あるいはピエール・バルー『サ・ヴァ、サ・ヴィアン』ボーナス・トラックの謎

休みの日は必ずブックオフへ行く 日によっては2、3店舗ハシゴするのだが、我が家ではそれを「パトロール」と呼んで呆れている 店員にも「また来た」と思われているかもしれない ああ恥ずかしい それはそうと新年早々ちょこちょこ買ってしまった 買った内容…

ロック誌とロック史とロックの死

かつては音楽雑誌、ロック誌を熱心に読んでいて、高校生の頃は特に『フールズ・メイト』を愛読していた 後に何故かヴィジュアル系専門誌となってしまう『フールズ・メイト』だが、当時はニュー・ウェーブ専門誌として(’77年の創刊時はプログレ誌だったよう…

デヴィッド・ボウイの命日に因んで

一昨年(2016年)の1月10日、David Bowieの突然の訃報に全世界中が驚いた その時の事はよく覚えている 仕事中、会社のPCのヤフーニュースの見出しで知ったのだが、新譜『Blackstar』が出たばかりだったので初めはピンとこなかった 2016年1月8日発売された『B…

2017年の収穫『ペット・サウンズ』

2017年ももう終わる そこで今回は、個人的あくまで個人的な今年の収穫と思うものを書いておこう 今年の収穫なんて言っても、そう毎年あれこれある訳じゃないし、今年も例外ではないのだが、でも一つだけ、これっていうのがある ビーチ・ボーイズ1966年作の『…

ジョン・レノンの命日に因んで

37年前の今日、1980年12月8日はジョン・レノンが殺された日だ当時は俺ももうロックに関心のあった頃なので、かなり驚いたものだその年は5年振りのアルバムとなる『ダブル・ファンタジー』のレコーディングやリリースの記事が音楽雑誌を賑わしていた事もあり…

矢沢永吉『成りあがり』あるいはパラレルワールド

俺がロックやポップスを中心に音楽を積極的にというか意識的に聴き始めたのは中2の冬休みからで、キッカケは友達の家で流れていたYMOだった勿論それまでも歌謡曲や所謂「ニューミュージック」なども聴いていたし、好きな歌も沢山あったちょっと列挙してみる…

細野晴臣『Vu Jà Dé』発売に寄せて

細野晴臣は栄光の絶頂にある キャリアのスタート時から日本のロックの中心にいたはずの細野に何を言っているのだ、との意見もあろうかと思うが、繰り返し言おう、栄光の絶頂にある、と そして今や自由闊達、正に仙人みたいになってしまったような感じさえ受…

我が1984 あるいは東京かぶれの記

最初に言っておかなければならないのは、オーウェルの『1984年』の感想文を書くつもりはないという事だ …超個人的な思い出の話1984年は、俺にとって忘れがたい年である高校を卒業して、ほんの数年ではあるが、東京暮らしを始めた年だからだそれはそれは、毎…

オーウェル『1984年』読了記念

たかが小説ひとつ読み終えただけで「記念」と銘打つのには訳があるジョージ・オーウェルの『1984年』は俺の「死ぬまでに読んでおくべき本」リストの中にずっとあった作品だったからだ高校生の頃に、この小説に触発されてデヴィッド・ボウイが『ダイヤモンド…

ニューヨーク・パンク考

今週の通勤CDは Television のPoor Circulation レコードデビュー前の74年のリハーサルやライブの音源を収録した、アルバム未収録曲満載の海賊盤だ20年位前に東京に遊びに行った際に買ったものだが、実は今まであまり聴いていなかった録音状態が悪いし、音程…

パンクロック考

俺はセックス・ピストルズが大好きだ 俺の中では、ピストルズとはジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)のことであり、シド・ヴィシャスのことでも、マルコム・マクラーレンのことでもない パンクがあれだけの影響力を持ったのもジョニー・ロットンの功績…

ニューウェーブ あるいはThe Cure受容史

今、通勤の行き帰りで聴いているのは、The Cure(以下キュアーと略)は、1987年のアルバム Kiss me, Kiss me, Kiss meキュアーはニューウェーブ*1の代表的バンドのひとつで、かつ一番の大物であるニューウェーブ世代の俺からすると、キュアーが大物?、とや…

思っていた事 あるいはThe Whoの曖昧さ

俺は今年の6月から車で片道1時間半かかる職場に週2で通っているそして今月からは車で片道1時間の所にも週2か3で行かなければならなくなった 理由は、退職者が出て人手不足になったためである しかし今回はその事については触れない その往復の2、3時…